何ヵ月待ってでも食べたい あの、スペシャリテ Vol.1

ギンザコジュウ

銀座小十

匠の技が冴え渡る
和懐石の真髄を見た

左.土佐赤牛の炭火焼きとマナガツオの味噌幽庵焼きの盛り合わせ

右.甘鯛とからすみのお椀

Charcoal Broiled Beef

「お客様にとって特別な存在でいたい、そのためには最上級のおもてなしをすること。それがこの店で私がやるべき仕事です」。店主である奥田透氏は自らの信条をかく語る。

名だたる有名店が居並ぶ群雄割拠の銀座にあって、格別の評価を受けている『銀座小十』。その名声に決して胡座をかくことなく、さらなる高みを目指す奥田氏の真摯な姿勢。それが最上級の存在たらしめる大きな理由だ。

氏が生み出す懐石の“スペシャリテ”は、日本文化が築き上げた逸品ぞろい。土佐赤牛の炭火焼きは、絶妙な火入れがもたらす食感に声を失う。甘鯛の上質な身質から溢れる脂と、からすみの塩気が舌の上で至上の出会いを果たすお椀も白眉の仕上がり。これぞ名匠の技。『銀座小十』で和懐石の真髄を見た。

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