2022.04.21
結婚できない私たち Vol.1「可愛いのに、どうして結婚できないんだろうね?」
そんなふうにささやかれる女性が、東京の婚活市場にはあふれている。
彼女たちは若さにおごらず、日々ダイエットや美容に勤しみ、もちろん仕事にも手を抜かない。
男性からのウケはいいはずなのに、なぜか結婚にはたどりつかないのだ。
でも男性が最終的に“NG”を出すのには、必ず理由があるはず―。その理由を探っていこう。
Vol.1 麗美、28歳。結婚相手は“億超え”がふさわしい
「麗美ちゃん、今日は急な誘いだったのにありがとね」
タクシーが車寄せに止まると、経営者の彼はそう言って私の手を軽く握る。
「全然!また話、聞かせてね。よければ私がモデルもやってあげるからさ。熱心なフォロワーさんもいるし」
クルマから降りる彼に、私は笑顔で答えた。
「ははっ。とりあえず気をつけて帰って」
小雨の中、彼は笑いながら有明の33階建てのタワーマンションへそそくさと消えていった。
◆
今日は彼から『静龍苑』に行こう、と突然誘われた。
経営者である彼は女性向けのアパレル事業を準備中らしく、インフルエンサーである私にアドバイスを求めてきたのだ。
帰り際は素っ気なくて不満が残ったが、ずっと行きたかった『静龍苑』のタン塩にありつけたからよしとすることにした。
― あぁ、結構酔ったかも…。
窓越しに映る私の目は、かなりトロンとしていた。彼が置いていった車代の2万円を、何とか財布にしまう。
経験豊富な年上の経営者たちとの食事会は、時間が経つのを忘れるほど楽しくて、つい飲みすぎてしまう。
彼らは世界情勢をいち早く捉え、勝てるビジネスチャンスを常に考えているから、話が面白い。加えて、頭の回転が速く、言葉のチョイスも絶妙でセンスがある。
調べたことはないけれど、きっと年収2~3千万程度ではなく、億単位で稼いでいるはずだ。
― 結婚するなら、相手はそのくらい稼いでいないとね。
私には間違いなく、その資格がある。
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静龍苑
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