これは男と女の思惑が交差する、ある夜の物語だ。
デートの後、男の誘いに乗って一夜を共にした日。一方で、あえて抱かれなかった夜。
女たちはなぜ、その決断に至ったのだろうか。
実は男の前で“従順なフリ”をしていても、腹の底では全く別のことを考えているのだ。
彼女たちは今日も「こうやって口説かれ、抱かれたい…」と思いを巡らせていて…?
▶前回:「32歳年上の、信頼できる大人の男」だと思ってたのに…。彼の部屋に行った夜、起きてしまったコト
ケース12:チャンスを狙う女・千田望子(30歳)
「蘭さん、ご指名です!」
ある金曜日の19時。黒服の声にリップを塗り直していた私は立ち上がり、煌びやかなシャンデリアの先にある螺旋階段を上る。
「…どなた?」
「蘭さんのインスタを見て来てくださった、VIPのお客様です」
大手外資系企業や大使館などがひしめき合......
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この記事へのコメント
望子頑張ったんだね。
田中、ザマァ。