甘い墜落 Vol.2

「婚約者の彼だと、退屈」平凡な未来に鬱屈する女が、他の男に魔が差してしまい…

「彼以外を、好きになってはいけない」

そう思えば思うほど、彼以外に目を向けてしまう。

人は危険とわかっていながら、なぜ“甘い果実”に手を伸ばしてしまうのか。

これは結婚を控えた女が、甘い罠に落ちていく悲劇である。

◆これまでのあらすじ

経済系週刊誌の記者としてキャリアを積んできた美津。激務の日々を交際4年目の彼氏・大介に支えてもらい、結婚もほのめかされていた。

ある日、美津は突然、仕事の少ない部署に異動することになる。忙しさから解放された途端、彼との結婚に迷いが生じてしまい…。

▶前回:婚約者との結婚に迷う29歳バリキャリ女。彼女の傲慢な考えが、数々の“悲劇”を招いてしまう


― モヒートなんて、どの店で飲んでも同じだと思っていた。

「おいしいです…!」

美津は目を丸くして、カウンター越しに店主の誠司を見上げる。

先週、取材で訪れたバー『onogi』の店主だ。「今度はお客さんとして来てください」と言われたので、美津は大介を連れてやってきた......


この記事へのコメント

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No Name
大介、優し過ぎない? 美津よりいい人いると思う🥺
2021/11/26 05:2599+
No Name
なんの共感も出来ない美津。
2021/11/26 06:1499+返信1件
No Name
なんだ、美津は大介に対しての恋心は、とっくに消えてたのね。それなのに、次の候補もいない状態だから、婚期を逃すリスクもあるしでキープしてるって、どうなの?
2021/11/26 05:2488返信3件
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