あなたは恋人に、こう言ったことがあるだろうか?
「元カレとはもう、なんでもないから」
大人に”過去”はつきものだ。経験した恋愛の数だけ、過去の恋人が存在する。
だから多くの人は、1つの恋を終わらせるごとに、その相手との関係を断ち切っているだろう。
しかし “東京のアッパー層”というごく狭い世界では、恋が終わった相手とも、形を変えて関係が続いていく。
「今はもう、なんでもないから」という言葉とともに…。
◆これまでのあらすじ
社内の後輩・健作と婚約していた千秋。しかし、健作の中高時代の元カノ・雛乃が現れたことで関係にヒビが入り、婚約破棄となる。
それから1年後。失恋から立ち直ったものの、千秋の新たな友人・明日花が健作と付き合い始め…。
▶前回:元カレから1年ぶりの着信。「友達に戻れるかも」と電話に出た女が聞いてしまった、衝撃の第一声
大輪の花のように美しく盛り付けられた色とりどりのフルーツが、グラスの中でキラキラと輝いている。
22時の中目黒。私と雛乃ちゃんは、それぞれオーダーした大きなパフェを目の前にして『INITIAL 中目黒』で、向かい合って座っていた。
「雛乃ちゃん。こんな遅い時間に、急に会い......
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この記事へのコメント
こんな内容を小説にするなんて、ちょっとどうなんだろう…