高偏差値なオンナたち Vol.7

年収3,000万の彼からのプロポーズの言葉は「専業主婦になってくれ」仕事をやめたくない女は、結局…

高い偏差値を取って、いい大学へ進学する。

それは、この東京で成功するための最も安定したルートだ。

…あなたが、男である限り。

結婚や出産などさまざまな要因で人生を左右される女の人生では、高偏差値や高学歴は武器になることもあれば、枷になることもある。

幸福と苦悩。成功と失敗。正解と不正解。そして、勝利と敗北。

”偏差値”という呪いに囚われた女たちは、学生時代を終えて大人になった今も…もがき続けているのだ。

▶前回:進学校から二流大学に進んだ女。コンプレックスをかき立てる、自分より「上」の女友達からのメールとは


File7. 奈保子(30)
結婚でキャリアを中断させてしまった慶應オンナ


「あぁ…みんな正社員で働いて、キャリアも順調に築いていて充実してそう。ホント羨ましいなぁ」

こうして何の気もなくPCの前に座っては、友人たちのSNSチェックをするのが、奈保子の毎日の習慣だ。

そして時には…

「この子、私よりずっと偏差値の低い大学行ったのに、今はこんな大手で働いているなんて…。しかも部署からしても、きっと出世コースなんだろうなぁ」

「あの子は、会計士の資格をとって監査法人に勤めているのね。きっと給料高いんだろうな…」

などと、黒い感情が頭をもたげてくることもしばしばだった。

そして、決まってこう帰結する。

― 私も、彼女たちと同じようにキャリアを積んでいるはずだったのに。自立しているはずだったのに…。私はやっぱり間違っちゃったのかな?

奈保子は、「仕事が忙しくて家のことに時間は割けない。生活には困らないようにするから、家のことは奈保子に任せたい」という夫の隆紀からのリクエストで、結婚後は週3回の派遣勤務をしている。

隆紀の言う通り、家事はすべて奈保子が完璧に行っていた。

しかし、まだ子どものいない奈保子にとっては、家事と週3回ではどうにも時間を持て余してしまい、ついついSNSチェックにいそしんでしまう。

そして、SNSチェックをする度に、自分の人生を変えてしまった日のことを思い出してしまうのだった。

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