高偏差値なオンナたち Vol.3

偏差値70の進学校で“底辺”だった女。一流大卒の同級生に「なんで来たの?」と同窓会でマウントされ…

高い偏差値を取って、いい大学へ進学する。

それは、この東京で成功するための最も安定したルートだ。

…あなたが、男である限り。

結婚や出産などさまざまな要因で人生を左右される女の人生では、高偏差値や高学歴は武器になることもあれば、枷になることもある。

幸福と苦悩。成功と失敗。正解と不正解。そして、勝利と敗北。

”偏差値”という呪いに囚われた女たちは、学生時代を終えて大人になった今も…もがき続けているのだ。

▶前回:夫と子どもについての話題を避け続けたら…。産婦人科のアラサー女医が、妊活に積極的になれない理由


File3. 葉子(30)
復讐の時


「やっと、この時が来たわ…」

同窓会当日。案内メールを読み直して時間と会場を確認した後、クローゼットの全身鏡に映る自分を見ながら、葉子はほくそ笑んでいた。

高校時代の葉子は、成績も容姿もキャラも目立たず、欠席したことにも気が付かれないような存在だった。

そして、進学校にもかかわらず、合格できたのは2流大学。

そんな「イマイチな子」というレッテルを貼られた葉子が、高校の同級生たちに人生の大逆転を見せつけられる滅多にないチャンス…

それが、この同窓会だったのだ。

― 今日という日は、服からバッグからすべて、一流ブランドで固めるのよ。

ワンピースは今シーズンのYOKO CHAN、バッグはバーキン25、時計はCartierのベニュワール…

普段のファッションであれば、すべてを高級品で固めるなんてせずに、少し“外し”を入れる方がセンス良く見せられることくらい理解している。

だが、今日はとにかく、成功した自分を周りに見せてやる!という気持ちが何にも増して強かったのだ。

― 総額500万円くらいのファッションで、アッと驚く同級生の顔を見てやる。羨んだ女子たちの顔を見て勝ち誇ってやる。あんな奴ら、絶対に見返してやるんだから…。

そんな魂胆でファッションを仕上げた葉子は、玄関でJIMMY CHOOのパンプスを履くと、迎えにきたタクシーに乗り込み同窓会の会場へと向かうのだった。

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