夫力★向上委員会 Vol.3

帰宅すると、異様に機嫌のいい妻が…。夫の知らぬ間に、女がコッソリ会っていた相手

「す、すみません…」
「いえいえ、こちらこそ」

慌てて大根から手を離す。だがその相手の顔を見て、私は思わず絶句してしまったのだ。

「りゅ、流星くん…!?」

近所にある高級スーパー。土地柄芸能人を度々見かけることはあったが、まさかここに流星くんがいるなんて。

そして同じ大根を手に取ろうとしてしまうなんて、想像さえしたことがなかった。

薄いブルーの色つきサングラスに、深めにかぶったキャップ。肌は想像以上に綺麗で、身長も見上げるくらい高く、全身から色気がダダ漏れている。

流星くんが持つと、大根でさえおしゃれな野菜に見えてきた。

― ヤバッ。本物、カッコよすぎない?

ドキドキする。俊平にときめいたのなんて、いつだっただろうか。もう思い出せないくらい遠い昔だ。


顔をまともに見ることもできず、足早にその場を去ろうとすると、流星くんのちょっと甘くてハスキーな声が耳に優しく入ってきた。

「僕のこと、知ってるんですか?」

私に向けられたその声に、全身がゾクゾクする。体内にある女性ホルモンが、最大限に活性化した気がした。

…なんだろ......


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