男と女の答えあわせ【Q】 Vol.74

「このあと、お家に行ってもいい…?」女からの甘い誘惑を、男が慌てて断った理由

Q1:初対面で、男が女に抱いていた印象は?


恒之助と出会ったのは、友人の紹介。

私は今年で34歳になったが、コロナのせいで出会いが一気に減ってしまい、周囲の友人に「誰か紹介して欲しい」と頼み込んでいた。

そんななか、紹介されたのが恒之助だった。

私より1歳年上の35歳。独身、イケメン、高収入。

華やかな雰囲気で、見た目も私のタイプだった。

最初は友人を交えて3人でお茶をすることになったのだが、私は緊張していた。恋愛は、初対面の印象がとても大事だから。

特に男性の場合、「出会って5秒でアリかナシかが決まる」と聞いていたので、とにかく最初から心を掴めるような外見でいなければならない。

だからその日までにネイルへ行き、マツエクも120本つけた。当日は隙のないメイクに、自分のスタイルの良さが際立つような、少しタイトな洋服で待ち合わせ場所へと向かう。

そのおかげか、出会った当初、彼はかなり積極的だった。


「百合さんは、お仕事は何をされているんですか?」
「私はアパレル系です」
「へぇ。僕、ファッションに疎いから教えて欲しいな」
「そうですか?今日の服装も、すごく素敵だと思いますけど」

最初は敬語で話していたものの、恒之助は私より年上だったことを思い出す。

「ちなみに私のほうが恒之助さんより年下なので、敬語なしでお願いします」
「そうなんですか?失礼ですが、百合さんおいくつなんですか?」
「来月で34歳になります」
「そうなんだ!大人っぽいから、勝手に年上かと思っていました。百合ちゃんも、敬語とかいらないよ」

”大人っぽい”というのはいい意味なのか、悪い意味なのかわからず、笑顔で流すことにした。

最後に連絡先を交換し、2人きりで食事へ行くことになった。

寡黙な感じの人かと思っていたけれど、時間をともにすればするほど、恒之助は打ち解けてきているように見えた。そして何より、彼は優しい。

「ごちそうさまです」

あれは三度目のデートのこと。気がつけば、今日も恒之助が全額支払ってくれている。

「いえいえ」

素敵な笑顔を向けてくれる彼とまだ離れたくなくて、お店を出たあと、2人で駅の近くまで歩いていく。

「恒之助さん、お水を買ってもいい?」
「もちろん」

コンビニで150円くらいの水を買う時でさえも、気がつけば全部恒之助が支払ってくれていた。

「本当、恒之助さんって気も利くしすごいよね」
「そんなことないよ〜」

でもどうしてだろうか。楽しい時間は永遠に続くと思っていたのに、次のデートで突然終わりを迎えてしまったのだ。

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