木場進哉さんが大会初挑戦で日本のTOPへ!「すべては支えてくれた方々のおかげです」
「総合優勝は、木場進哉さん!」――JAPAN FINAL優勝者の名前が読み上げられると、開場に大きなどよめきが起こり、その後、惜しみない拍手が送られた。
実力者揃いのこの大会の中、僅差で勝利を手にしたのは、ケテル ワン チャレンジ、そしてスピード&テイスト チャレンジの2部門で1位を獲得した木場進哉さん。
「木場さんはレギュレーションの理解力にも優れていましたが、最も優れていたのはやはり、お客様(審査員)を満足させようとする気持ちの強さ。普段の営業から、そうしたホスピタリティを持っていることが、見てとれました」(吉田さん)
総合準優勝はタンカレー ナンバーテン チャレンジで優勝した高橋慶さん。総合3位は高橋伸彰さんが受賞した。
「様々な人が、良い雰囲気を作ってくださって、この2日間を終えることができた。本当にありがとうございます」
興奮を隠せず。しかし、柔らかな言葉で。日本代表の座を勝ち取った木場進哉さんは、インタビューに答えてくれた。
――優勝しての感想は?
「まだ実感が全然湧いてきていません。初出場だったので、周囲を見る余裕もなく、自分が何をどうやっているかそれを確認するだけで精一杯。手ごたえを感じる余裕はどこにもありませんでした」
――優勝の決め手となったのは?
「様々な方が協力してくださったことですね。2位の高橋慶さんが勤める『LAMP BAR』で2週間ほど研修をさせていただくなど、右も左も分からなかった自分を、周りの方々が快くサポートしてくれました」
――もっとも自信があったカクテルは?
「タンカレー ナンバーテン チャレンジ」で作った、店名を冠した『夜香木』というカクテルです。これは一番自信があり、一次・二次試験でも作らせてもらいました。ただ、このカクテルでは賞を頂くことは出来なかったんですけどね(笑)」
――JAPAN FINALで作ったカクテルは全12種類。インスピレーションの元となったのは?
「熊本の自然ですね。僕は熊本県出身で、熊本に店を構えています。熊本というのはとても自然に恵まれた地で、生産者さんとの距離も近い。そうした熊本ならではの地の利を、カクテルで表現しました。
熊本県産のハーブやフルーツをふんだんに使ったのですが、そうした面で、他のファイナリストの方と差を付けられたのかな?と思っています」
――思い出に残ったチャレンジは?
「スピード&テイスト チャレンジですね。5分という短い間にカクテルを6種類仕上げなければならず、そこにオリジナリティをプラスするという課題は、本当に厳しく難しかったです。
過去のファイナリストの方々の動画を見て研究し、ボトルの持ち方や材料の入れ方、ロスの無い時間の使い方をひたすら研究しました。
毎日毎日練習の繰り返しで、洗い物の量がすごかったのですが、一緒にバーに立っている妻が文句ひとつ言わずに協力してくれ二人三脚で頑張りました。今、この場に立てたのは妻のおかげです」
何度も何度も「支えてくださった皆さんのおかげ」と繰り返す木場進哉さん。その目には、大粒の涙があふれていた。
「歴代チャンピオンの皆様や、今回一緒に戦ったファイナリストの皆様の力を借りながら、世界大会でも自分の力を最大限発揮していきたいです」――そんな言葉を残し、木場進哉さんは世界大会に向けてスイッチオン。
2021年7月4~8日の5日間に渡って行われるGLOBAL FINALに向けて進み始めている。ぜひ、7月の活躍をその目で確認してほしい。
カクテルをもっと身近に!気負わずに楽しもう!
もうすぐ、夏本番!
手作りカクテルを楽しみながら、7月4日よりライブ配信される「WORLD CLASS GLOBAL FINAL」を自宅でのんびり楽しむのもオツなもの。
近い未来、お気に入りのBARで過ごす、心を震わすひとときを夢見て――。
美味なるカクテル、美味なる酒を楽しんでみてはいかがだろうか。
【問】ディアジオ ジャパン
【公式HP】http://www.diageo.jp