29歳のヒエラルキー Vol.2

地味な女友達を、脇役のつもりで食事会に呼んだら…。「この子、いつもと違う」と女が焦った理由

29歳。

それは、女にとっての変革の時。

「かわいい」だけで頂点に君臨できた女のヒエラルキーに、革命が起きる時──

恋愛市場で思うがままに勝利してきた梨香子は、29歳の今、それを痛感することになる。

ずっと見下していた女に、まさか追いつかれる日が来るなんて。

追い越される日が来るなんて。


◆これまでのあらすじ

会社の同期と行った食事会にて、幼馴染の絢に再会。ずっとクラスの中心にいた梨香子と違って、絢は相変らず地味。そう思っていたのだが…。

▶前回:「私が引き立て役なの…?」かわいいだけのアラサー女子が、男たちの前で恥をかかされた夜


―2019年6月―

目の前には、ギラっとした大手広告代理店の男が3人。

私の隣には、それと相反するような、地味な女が1人。

黒いスーツに暗めの髪色。ほぼスッピンに近いような薄化粧。

絢はこの男性陣には釣り合わない。私は確信を持って、そう思っていた。

―それなのに、なぜなのだろう。

「絢ちゃんは、外資系メーカーで働いているの?具体的にはどんな仕事してるの?」

「絢ちゃんは、どこ住んでいるの?」

絢が来るまで、この場の中心は私だったはず。それなのに、なぜ彼らは絢にばかり注目するのか。本当にわからなかった。

ー …きっと、彼らにとって絢は珍しい存在。だから興味を持ってしまっているのよね…。

そう思うことで、どうにかその場をやり過ごした。だって、私と絢は同じ土俵にいるはずがないんだから。私はモテる、絢とは違う人種なんだもん。

だから、私は絢に思い知らせることにした。

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