世田谷の住宅地でも人気な鮨店。わざわざ行く価値がある極上の握りを体感!

駅近の立地は飲食店の人気を左右する重要事項だが、鮨店にとって絶対条件ではない。

駅からどんなに遠くてもそこに美味しい握りと、洗練された空間があれば、大人は足を運ぶのだ。

世田谷の閑静な住宅街にオープンした『鮨 うがつ』は、それを体現する注目店。

そこには辿り着いた者を決して後悔させない、至福の時間が用意されていた。



※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。皆様の「行きたい店リスト」に加えていただければ幸いです。

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人影もまばらな通り沿いで、隠れ家感もこの上ない


周囲に飲食店はない住宅街のど真ん中で、まるで人目を避けるかのような佇まいを見せるのが『鮨 うがつ』。

店主・佐々木 強さんは銀座の老舗で10年修業し、ドバイのホテルで鮨セクションのヘッドシェフを務め、帰国後はあの『はっこく』の立ち上げにも関わった実力者である。

主に銀座を主戦場としていたが、独立するにあたって「田舎育ちでしたから、緑豊かなところでゆったりやりたかった」とあえて繁華街からは距離を置いた立地を選んだ。

繁華街では決して体験できない心地良い空間と、握りとつまみが絶妙なバランスで繰り出されるコースを見ていこう。

カウンターはまな板と同じ高さで設えられているため、鮨店独特の臨場感を堪能できる

コンクリートの床や壁に、檜の柱をモダンに組み合わせた

スタイリッシュな店内には、都会にいることを忘れさせる開放感がある

カウンターを中心に広がる店内は感動するほど開放的で、わずかに6席を設置する。

存在感を示す檜カウンターは、樹齢230年の吉野檜を使用したもので奥行きもたっぷり。

柾目も清廉な印象で、周囲のコンクリートと美しいコントラストを生み出している。

余裕ある静謐な空間には、都会にいることを忘れさせるような、ゆったりとした時間が流れるのだ。

畳だから幼児のいる家族でも気兼ねなく利用できる

子どもOKな個室は実に世田谷らしい!

3人の子どもを持つ佐々木さんは「子連れでも入れる鮨店でありたい」と戸で完全に仕切れるカウンター個室を設置。

休日には食情報にさとい地元の家族連れが、カウンターを囲んでハレの日の食事を楽しんでいるという。


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佐賀県産のコハダを使用

20年以上のキャリアを滲ませる伝統の江戸前鮨!

まずは、これまで歩んできた経歴を凝縮したような正統派の握りから。

酢をしっかり効かせて〆た「コハダ」は、これぞ江戸前の真骨頂という貫禄の味わい。

ふくよかな風味が、ほどよい酸味とお米の甘さを感じるシャリと渾然一体となる。

茨城県産の春子鯛を使用

「春子鯛」は皮目だけに湯を当て柔らかくすることで、味わいを深くしている。

ほんのりと甘い芝エビのおぼろをシャリとの間に忍ばせて。

丁寧な仕事を施した握りには、店主の絶対の自信が表れている。

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