2021.04.20
女といるのが向いてない Vol.8女といるのが向いていない、男たち。
傷つくことを恐れ、女性と真剣に向き合おうとしない。そして、趣味や生きがいを何よりも大切にしてしまう。
結果、彼女たちは愛想をつかして離れていってしまうのだ。
「恋愛なんて面倒だし、ひとりでいるのがラク。だからもう誰とも付き合わないし、結婚もしない」
そう言って“一生独身でいること”を選択した、ひとりの男がいた。
これは、女と生きることを諦めた橘 泰平(35)の物語だ。
◆これまでのあらすじ
再会しヨリを戻すことになった泰平と麻里亜。二人は樹が企てた“ダブルデート”に誘われ、1泊2日で軽井沢に来ていた。
そんな楽しいはずの旅行で、麻里亜が不機嫌そうな態度を見せて…?
▶前回:1泊2日のダブルデートで、初めて恋人を男友達に紹介したら…?彼女が見せた、まさかの態度
「お。泰平さん、おはよう!」
軽井沢旅行の2日目。目が覚めて外に出てみると、スポーツウェア姿の灯がストレッチをしていた。
「おはよう。涼しいな」
昨夜はなんだかんだ明け方近くまで飲んだ。まだお酒が残っている僕と違って、灯はスッキリと健康そうな笑顔を向けてくる。
......
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