
時間とお金をいくら使っても、なかなかモノにならない女とは?「悪い女」全話総集編
いくら時間と金をかけても、モノにならない。
平気で人を振り回し、嫉妬させ、挙句の果てに裏切る―。
東京には、嵌ったら抜け出せない、まるで底知れぬ沼のような女がいるという。
なぜ男たちは、そんな悪い女にハマってしまうのだろうか…?
「悪い女」一挙に全話おさらい!
第1話:「キスだけでもいい…」43歳男に、1回の買い物で100万円以上使わせる17歳年下女の正体
人前では余裕のある男のように振舞っているが、実は細かなこだわりが無数にあり、気分屋。そんな自分を、彼女は誰よりも分かってくれている。
正輝は、これまで数多くの若い女性と付き合ってきて、周りから言わせれば女たちを“育ててきた”らしいが、唯だけは違う。
今年43歳になる正輝は、17歳も下の唯に、激しく”恋”をしているのだ。
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第2話:「まだまだ足りないの…」1着52万円のワンピースを男に買わせる、28歳女の切ない過去
今日は、彼女の菜月とデートだ。いま彼女は、1着52万円のワンピースについて悩んでいる。菜月は肌が白いので、黒を着ると一般人には見えないくらい艶っぽく綺麗だと思う。だが彼女が待っているのは、「黒がいい」という言葉ではない。
「どっちも買えば?似合うし」
すると菜月は“当たり前よね”という表情をしながら、一応形だけ「ありがとう」と言い、試着室に入った。彼女を前にすると、つい甘くなってしまう。
それに菜月との買い物は、高価なものを買ってやれるようになった自分を誇らしく思える、唯一の瞬間でもあった。
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第3話:「1,000円の花束で喜ぶ女だったのに…」不美人なお嬢様の“罠”にハマった、イケメン男子の不幸
今まで僕は、彼女を含めた周りから「何でもできてすごい」と評価されてきた。ところが実際は違う。
受験も部活も就活も、何でもうまくこなしているように見せて、実は人の何倍も努力して自信のなさをカバーしてきただけだ。
でもこれからもそういう人間でいたいし、彼女の"お父様"にも、どうしても気に入られたい。
お嬢様ではあるが、お世辞にも可愛いと言い難い彼女に、僕がここまでハマっているのにはある理由があった。
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第4話:「0.2ctのダイヤじゃ、私の気持ちは動かない。」年下男のプロポーズを突き返した、美女の思惑とは
「どんな指輪でも嬉しい、なんて一般論は通用しないの。悪いけどこの程度のダイヤじゃ、私の気持ちは動かないわ。…気持ちには答えられない」
そのあと何とも言い難い沈黙の時間が流れたが、ふと顔を上げると、千晶さんは満足そうな表情を浮かべながらこう言った。
「でも、面白いね!まだ私のことよく知らないのにこんなことするなんて。光くんのこと、気に入ったわ」
プロポーズは断られたが、これをきっかけに千晶さんとの関係が深まっていった。
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第5話:「彼女なしでは生きられない…」29歳女の策略にハマった男。内定式で男を青田買いした女の黒歴史とは
付き合い始めてもうすぐ3年、年上の彼女は今年で30歳になる。直接は言ってこないが、そろそろ結婚を意識しているだろう。
友人の結婚式の話を頻繁にしてくるし、Instagramも花嫁のアカウントやタグをかなりフォローしている様子だ。
―本当に彼女でいいのか……?
女性経験の少ない僕は、悩んでいる。結婚を考え始めてから、案外男の方が優柔不断かもしれないと思うようになった。考えても考えても、なかなか答えが出ないから。
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第6話:「築47年の億ションを与えられる誤算もあったけれど…。」“貢ぎくん”を射止めた女の強い意志
「いやあ、明信さんが結婚するなんて…嬉しいけど意外です!」
僕が婚約したとき、一緒に遊んでいた後輩たちは口々にそう言った。
たしかに僕は独身生活を人一倍謳歌していたので、自分でも意外だった。
それでも結婚を決めたのは、連れて歩くのに一切恥ずかしくない女と、いいタイミングでめぐりあったから。
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第7話:「フリーランスで輝いている私に、お金持ちの夫♡」自己顕示欲が強すぎる残念女に、ハマった男の悲哀
当時は、とにかく必死だった。「僕はもっとできるはず」と意気込んでメガベンチャーを辞めて起業したものの、簡単に上手くいくはずもなく、資金は底をつきそうな状況が続いていた。
それから数年経ったいま、少し余裕はできたがまだまだ贅沢できるほどではない。それでも夏海は、僕と付き合ってくれている。
だが最近になって、夏海は僕のことを見ているのではなく、僕の家の”資産”を見ているのではないか、と思う。近づいてきたタイミングも、なんとなく妙だったのだ。
仮に会社がダメになっても、僕が決して“一文無し”にはならないことを、かぎわけたのではないだろうか―。
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第8話:「まるで精神的な恋人ですね」食事デートに300万円使っても、決して手に入らない人妻の魅力
― やっぱり、歩実と結婚したかった…。
だが、それはもう叶わない。
「30歳まで独身だったらもらってくださいね」と言われていたのに、彼女は別の人と結婚してしまった。そしてそれを追うように、僕も昨年結婚したのだ。
だけど諦められず、こうして時々会って食事をする関係を続けている。彼女には、人を惹きつける不思議な魅力があるのだ。
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第9話:結婚は女の絶対的な幸せ!古き良き家庭で育った女が親同士もご学友の幼馴染みと過ごす夜
「詩織ちゃん、30過ぎの女性が独身なんてダメよ…また結婚しなさいよ」
“また”というのは、詩織の結婚生活が昨年4年で終わりを迎えたからだ。祖母の言葉に詩織は、もう令和にもなっているのにそんなことを…と思うのだが、歳の離れた妹はまだ社会人1年目なのに祖母の言葉に激しく頷いていたのだ。
― これだから“名家”なんてロクでもない。
代々木上原にある大豪邸で伸び伸び育った私は、古き良き名家の価値観とは少し異なる価値観を持っているのだ。
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