悪い女 Vol.4

「0.2ctのダイヤじゃ、私の気持ちは動かない。」年下男のプロポーズを突き返した、美女の思惑とは

いくら時間と金をかけても、モノにならない。

平気で人を振り回し、嫉妬させ、挙句の果てに裏切る―。

東京には、嵌ったら抜け出せない、まるで底知れぬ沼のような女がいるという。

なぜ男たちは、そんな悪い女にハマってしまうのだろうか…?

▶前回:「1,000円の花束で喜ぶ女だったのに…」不美人なお嬢様の“罠”にハマった、イケメン男子の不幸


【今週の悪い女】
名前:千晶
年齢:36歳
職業:パーソナルジム・エステサロンを計10店舗経営
学歴:ハワイ大学卒
外見:金髪ボブの派手系

衝動的に指輪をプレゼントした8年前


「えっと…これはどういうつもりなのかしら?」

0.2ctのダイヤモンドリングが入っている赤い箱を手渡すと、千晶さんはそう問いかけてきた。

困惑している素振りは一切なく、悪戯な笑みを浮かべて。

これはもう、8年も前のこと。

僕が社会人になり1年が経とうとしている時、西新宿にある夜景が綺麗なホテルのレストランで、千晶さんにプロポーズをした。

このとき彼女とは、婚約どころか付き合ってもいない。

あまりに大きな気持ちは、こうでもしなければ表現できないと思ったからだ。

「えっと、僕のパートナーになってほし…」

最後まで言い終わる前に、千晶さんはさらっと言った。

「どんな指輪でも嬉しい、なんて一般論は通用しないの。悪いけどこの程度のダイヤじゃ、私の気持ちは動かないわ。…気持ちには答えられない」

そのあと何とも言い難い沈黙の時間が流れたが、ふと顔を上げると、千晶さんは満足そうな表情を浮かべながらこう言った。

「でも、面白いね!まだ私のことよく知らないのにこんなことするなんて。光くんのこと、気に入ったわ」

プロポーズは断られたが、これをきっかけに千晶さんとの関係が深まっていった。

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