マテリアル夫婦 Vol.3

真昼間から141万円…!銀座で爆買いする女が、夫に打ち明けた重大な秘密


セレブ妻・沢山リカ(27歳)を襲う青天の霹靂


「ねぇリカ、今季のデルヴォー最高にツボ。ネイビーのレザーにホワイトのステッチ、間違いないでしょ。私タンペート買うわ」

麗らかな春の日差しが心地よい昼下がり、私は友人の久我アサミ(30歳)とGINZA SIXで買い物を楽しんでいた。

「じゃあ私はブリヨンのトレンチにする。あ、でもどうしよう、ミニも捨て難い」

「両方買っちゃえば?」

悪戯な笑顔で微笑まれた瞬間、やっぱり私はアサミのことが心底好きだ、と再認識した。

起業家である三枝マサルとの交際が公になってから、女友達との間に距離を感じ始めた。結婚してからは更に壁を感じていたのだが、アサミは例外だった。

「お二つ合わせて… 141万5,700円でございます」

「明日のネットニュースの見出しは、“セレブ妻・沢山リカ、真昼間から悪友と銀座で爆買い”かもね〜」

昼間から100万円を超えるような買い物をしようと、支払いにチタン製のセンチュリオンカードを出そうと、アサミは気にも留めない。

医者である彼女とは去年、美容雑誌の対談で意気投合し、急速に仲を深めた。アサミは、彼女の夫が開業した美容皮膚科クリニックで働いており、3歳の男児の母親でもある。

大人になってから“気兼ねなく”付き合える友人というのは、職業や年齢がかぶることよりも、生活レベルが同程度であることが重要なのだと痛感してしまう。

「ねぇリカ〜、アフタヌーンティーしに行かない?ルーフトップがいい感じのところがあって」

「いいわね!」

こんなに能天気でいられるのは、この瞬間が最後だとはつゆ知らず…。私は春の陽気に浮かれるように、フワフワした足取りで銀座通りを歩いていた。

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