恋につまずいた日も、仕事がうまくいかなかった日も
東京の街は、いつだってきらめいている
だから、明日はなんだかいいことが起こりそうな予感がする
東京に住む女性、約700万人
彼女たちは、時にうつくしく、時には少し狡猾に、この街みたいにいろんな表情を見せてくれる
あなたにどこか似ている「私」の物語を、最新のニュースとともにお届けします!
▶本日のニュースはこちら:年収とデート代の関係は?
Vol.1 「平均以上の女」になりたい丸の内OL
名前:サクラ(26)
職業:総合商社・一般職 丸の内勤務
「初めまして、サクラさん」
―はい、今夜もナシ。
顔を見て1秒でアリかナシかわかるのに、たとえナシでも最低2時間は一緒にいないと義理が果たせないなんて…。
やっぱり紹介は、断ればよかった。
独身の女が、自分の彼氏よりいい男を斡旋するわけがない。
待ち合わせの、銀座・和光前。
現れた男性は、確かにあらかじめLINEで送られてきた画像の人物だ。
詐欺まがいの「奇跡の1枚」でもなかったし、数年前の写真を送ってきたわけでもないと思う。
ただ、スマホで撮ったらしきのっぺりとした写真とは違い、 実物は、青くぶつぶつとしたヒゲの剃り跡、太っているわけでもないのにたるんだフェイスラインが生々しかった。
そのうえ、身長も私と同じくらいだったから、気持ちが一気に萎える。
いい感じに巻いた髪と、丹念なお化粧で待った相手がコレだなんて、あんまりだ。
―この人、なんでスーツに白い靴下を合わせているんだろう…。
相手のためというより、自分の気持ちを鼓舞するために、私は口角をキュッと上げた。お相手は、メガバンク勤務の29歳・年収は800万ほどだろうか。
―2時間の我慢だ。
この記事へのコメント
いっぱいいるのにね。。
その性格の悪さバレないうちに
年収の高い結婚相手見つかると良いねw