どうしても、忘れられない人がいる
「絶対に、もう一度彼を振り向かせる!」
そんな目標を掲げて…
“別れてしまった恋人”との復縁を願い、行動する1人の女がいた
これは、元彼との“復縁”に奮闘する、とある女性の軌跡を描いた物語である
人生初の失恋
『ピピピピッ…、ピピピピッ…』
木曜の朝7時半。
スマホのアラームが一人暮らしの部屋に鳴り響く。
ぼんやりとした意識の中、私はアラームを止めて天井を仰いだ。
普段の自分なら、すぐに部屋の明かりとテレビをつけて、仕事に行く仕度を始めるのに。今日は高熱を出したときのように、身体が重くてだるい。
とても仕事に行ける状態じゃなかった私は、上司と後輩に連絡を入れる。
社会人になってから初めての“ズル休み”だった。
―今日は……無理。
私は昨晩、1年半付き合った5歳年上の恋人・友之に別れを告げられた。
26年間生きてきて、“初めて”フラれた。
あまりにも突然のことだったうえに、別れの理由はひどく曖昧だった。
「樹里には、僕よりもっといい人がいると思う」
ひたすら、その一点張り。
その言葉が、別れを意味していることに、しばらく気づけなかった。
だって……友之よりいい人なんているわけないから。
心から神様を信じているわけではないけれど、不意に祈りたいような気持ちになった。
ー神様、彼と出会ったあの日に時間を戻してください。彼の気持ちを、私に戻してください。
この記事へのコメント
理由も曖昧にして自分からフった元カノに
1週間後
誕生日おめでとう 連絡するアホはいない!
増してやより戻そうなんて。
あと爽やかイケメンはいっつも「真っ白な歯」