2021.01.25
サラリーマンの聖地とされた、酒場が連なるかつての八重洲。カジュアルな店にはことかかないが、静かな空間を求めると意外と難しかった。
その佇まいが次々と生まれ変わっている。
その象徴として今、雑居ビルの地下にひっそりと、上質な一軒が誕生した。
八重洲の粋な焼き鳥店を、大人たちは待っていた
昨年12月にオープンしたばかりの『焼鳥 鐵』は、雅な坪庭、重厚な石の壁という割烹のようなクラシカルさと、上品さを兼ね備えている。
こじんまりとしたバーを思わせる、スタイリッシュな雰囲気のカウンター。煙たさとは程遠い空間で、厳選した焼き鳥に合うワインを傾ける。今までなかった「八重洲の焼き鳥」なのだ。
ビルの地下に店を構える同店は、どこか隠れ家のような雰囲気も感じさせる。入り口には店名の刻まれた小さな看板だけ。
八重洲にある焼き鳥店とは思えない落ち着いたムードが、外の喧騒を忘れさせる。
焼き手を務めるのはフレンチの経験もある料理人。焼き鳥に取り組むうちに比内地鶏に魅せられ、その美味しさを追い求め、日本全国の様々な鶏を食べ比べたという。そこでたどり着いたのが黒岩土鶏だった。
宮崎県の自然豊かな山の中でのびのび育つ黒岩土鶏は、地鶏のような豊かな風味と、引き締まった肉質が特徴。フランス系赤鶏の系統を継いでいるので、焼き鳥に向いた歯ごたえとすっきりとした脂を持つ。
この鶏を研究しつくし、毎朝丸鶏から捌いてそれぞれの部位にあった調理法をほどこしている。
串物は炭火の強火で一気に焼きあげ、一品料理はフレンチの技巧とエッセンスを取り入れて、華やかでサプライズ感のある皿に仕立てている。
フレンチ出身の料理人がこだわる、おまかせコースの一部をご紹介!
コースでは、焼き鳥店とは思えないような逸品も登場する。なかでも驚くべきはこのレバームース。
カカオニブやマーマレード、クリームチーズのマリアージュには、シャンパンが相性抜群。
コースの前菜のひとつ、「ささみとウニの手巻き」。
黒岩土鶏のささみは水分が少なく旨味が濃い。だからこそウニの濃厚さに負けることなく、鶏の美味しさを存分に味わえる。
黒岩土鶏でなければ実現しない、唯一無二の逸品だ。
〆のラーメンは特注の麺にこだわる。クリアなスープは、コースの終わりでも飲み干したくなるうまさ。
ラーメンの他、卵かけご飯も選ぶことができる。
食材から調理の隅々まで手を抜かない姿勢が、舌の肥えた大人たちを満足させているのだ。
東京駅至近のこのエリアで、ゆったりとこだわりの焼き鳥をいただく。そんな大人なひと時を過ごせる一軒を、覚えておいて損はない。
■店舗概要
店名:焼鳥 鐵
住所:中央区八重洲2-6-5 八重洲五の五 B1F
TEL:03-5542-1145
営業時間:17:00~23:00
定休日:日曜
席数:28席
この記事で紹介したお店
焼鳥 鐵
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