復讐 Vol.1

復讐:音信不通になって3週間。偶然街で見かけた親友の信じられない状況

あなたはもう、気づいている?

あの笑顔の裏に潜む、般若の顔。

『なんで、あんな女が彼と…』
『こんなにも彼に尽くしたのに…』

復讐なんて何の生産性もないってこと、頭ではわかっている。だけど…。

激しい怒りに突き動かされたとき、人はどこへ向かうのか。

これは、復讐することを決意した人間たちの物語。


全部、愛菜が悪いんだよ。

だって、彼を最初に見つけたのは私なんだから。

私にシード権があって然るべき。愛菜が邪魔するなんて、ルール違反。

法を犯した者に罰が与えられるように、規律を破った者にも、それ相応の報いがなくちゃ。

秩序を守るためには、必要なことでしょ?



私と愛菜は高校以来の大親友、だった。

好きな映画やお気に入りのブランド、恋したアイドルも何もかもが同じ。ルックスも考えていることもよく似ていて、しょっちゅう双子に間違われたりした。

とびぬけて美人でも秀才でもない私たちは、2人でいることで完全体になれたような気がしていた。

「ねえ、真由子。うちらずっと独身だったらさ、沖縄で2人で暮らさない?」
「え、最高。てか、結婚したとしてもさ、老後は沖縄で過ごそうよ。ヤバイ、めっちゃ楽しみになってきた」
「気早すぎてウケる」

2人でくだらないことで笑い合っている時間が、楽しくて楽しくてしょうがなかった。

この時間が、この友情が、一生続くんだって本気で思っていた。

―それがどうして…。

…愛菜、なんで裏切ったの?

ねえ、言ったよね?私たちはずっと友達だって。ずっと一緒にいようって。それなのに、どうして何も言わないでいたの?どうして、私を裏切ったの?

なんであなたは私の隣から消えて、あの彼の隣にいるの。

…もう、知らないからね。どうなったって…。

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