5.2%―。それは、日本国内で“妻の方が稼ぐ”世帯の割合。
「妻には、仕事を頑張ってもっと輝いてほしい」
笑顔でそう言いながら腹の底では妻を格下に見て、本人も自覚せぬまま「俺の方が稼いでいる」というプライドを捨てきれない男は少なくない。
そんな男が、気づかぬうちに“5.2%側”になっていたら…?
男のプライドが脅かされ、自らの存在意義を探し始めたとき、夫はどんな決断をするのだろうか。
◆これまでのあらすじ
妻の伊織が、夫である自分よりも稼いでいたことを知り、愕然とする新太。そんな中、ショックを受ける新太の目の前に“妻の理解者”であるという謎の中年女が現れて…?
▶前回:久々に顔を合わせた妻が、そんなことを言うなんて…。夫を凍り付かせた悲しすぎる事実
「一条さん、先ほどの件ですが…」
オフィスのデスクでぼんやりとしていた新太は、後輩の三上に声をかけられ、ハッとする。仕事中だというのに、うっかり伊織のことを考えていたのだ。
「ごめんごめん、すぐに対応する」
普段の新太は“溜める”ことが大嫌いだ。メールの返信もレビュ......
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この記事へのコメント
プライドが高くて妻を見下していた夫と自分が成功したら逆に夫を見下し返す妻
どっちもどっちですね
どっちもどっちだな。
でもそれ以上に伊織の態度は本当に不愉快。
どうせわかってもらえないだろうから説明しないなら、大したことないからって聞こうとしなかった新太とおんなじ。
マルチ臭も半端ない。
でも、騙されてて「それみたことか」みたいなオチは勘弁です。