そこにあったのは『LG styler』だった。
「桜子さんの家に行った時、欲しそうに見てただろ？」
佑人は気まずそうな顔をしながらも、照れたように頭を掻く。
「ちょうど結婚1周年だし、僕らも桜子さんたちみたいに、いつまでも仲良くいられたらなと思ってさ」
「佑人…」
恵麻は思わず佑人に抱きついた。
―佑人も同じように思ってくれてたんだ…。
何よりも、自分の小さな反応に気づいてくれたことが嬉しかった。
それから―
恵麻は、お手入れが気になって手を出しにくかった服も思い切り買えるようになり、おしゃれが楽しくなったのを感じていた。
ーもしかして私、忙しかったんじゃなくて、自分に時間をかけようとしてなかっただけなのかも。
恵麻は買ったばかりのモヘアのセーターを鏡の前で合わせながらしみじみ思う。その時、外出中の佑人から突然LINEが入った。
「金曜の夜、空いてる？ディナーでもどう？」
―LINEでお誘いなんて、恋人時代みたい。
恵麻は心躍らせながら金曜の会社帰り、佑人が指定した場所に赴いた。佑人が予約していたのは、恵麻がずっと行きたかったラグジュアリーホテル内の鉄板焼き屋だった。
「少し匂いついちゃうかもしれないけど、『LG styler』があるからいいよね」
佑人は恵麻を店にエスコートしながら言った。
『LG styler』が来てからというもの、佑人も積極的に使用するようになっていた。キレイでいい香りが漂ってくるスーツを毎日パリッと着こなす佑人は、恵麻も惚れ直すほどに素敵だ。
存分にディナーを楽しんだ後は、久しぶりに手をつなぎながら帰路につく。
―良かった。あの頃と気持ちは、変わってないよね。
でも、昔と違うのは、帰る場所が同じだということ。大好きな人と結婚した幸せを、恵麻はあらためて噛みしめていた。
Fin
※桜子さんの家にあった『LG styler』は、コチラから
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〈１P〉男性／スーツ¥230,000 シャツ¥33,000〈ともにカナーリ〉ネクタイ¥19,000 チーフ¥8,000〈ともにブリューワー〉すべて〈コロネット 03-5216-6521〉女性／ ワンピース¥49,000〈アスペジ／トヨダトレーディング プレスルーム 03-5350-5567〉その他 スタイリスト私物 〈２P〉男性／ジャケット¥95,000〈ラトーレ〉タートルネックニット¥37,000 パンツ¥53,000〈ともにカナーリ〉すべて〈コロネット 03-5216-6521〉女性／ニット¥35,000〈コルコバード〉黒のリブパンツ¥23,000〈ソブ〉〈フィルム 03-5413-4141〉それ以外すべてスタイリスト私物〈4P〉 女性／ブラウス¥65,000〈アスペジ／トヨダトレーディング プレスルーム 03-5350-5567〉スカート¥35,000 ハンガーにかけたコート¥44,000〈ともにソブ／フィルム 03-5413-4141〉
