5.2%―。それは、日本国内で“妻の方が稼ぐ”世帯の割合。
「妻には、仕事を頑張ってもっと輝いてほしい」
笑顔でそう言いながら腹の底では妻を格下に見て、本人も自覚せぬまま「俺の方が稼いでいる」というプライドを捨てきれない男は少なくない。
そんな男が、気づかぬうちに“5.2%側”になっていたら…?
男のプライドが脅かされ、自らの存在意義を探し始めたとき、夫はどんな決断をするのだろうか。
◆これまでのあらすじ
副業のために外泊ばかりを繰り返す、妻の伊織。そのことを同僚に相談すると、浮気を疑われてしまった。まさかとは思いつつも不安が拭えない新太(あらた)だったが…?
▶前回:高級ホテルで一体何をしている…?夫が言葉を失った、妻の異常な行動履歴
「準備したら、すぐに出かけるから」
朝の6時半。
伊織が帰ってきた物音で目が覚めた新太がリビングを見に行くと、彼女は冷たく言った。それだけ言うと、着替えを洗濯機に入れたり、化粧を直したりと、忙しなく動き続ける。
昨晩、自分の連絡を無視したことや数日家を空けていたこと......
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この記事へのコメント
だとしても生活費ほぼ全部出して貰ってるなら、話し合いもせず外泊続きで体調心配されたらキレるってどうなんだろ。他に我慢してることがあるならわかるけど、家事が理由なら自己中過ぎる。