小宮山雄飛の本能のひと皿 Vol.14

虎ノ門の老舗店で見つけた「1,000円の焼き鳥丼」の満足度が高くて笑顔しかない!

虎ノ門ヒルズ駅も開通し、急激な進化を遂げている虎ノ門エリア。

オフィス街として名を馳せるこの街には、ランチにもってこいな名店が多く存在している。

そんな中、食通としても名を馳せるミュージシャン、小宮山雄飛さんを特に唸らせたのは、創業28年の焼き鳥店で食せるボリュームたっぷりの「焼き鳥丼」。間違いない旨さの秘訣に迫る。

ランチ 焼き鳥丼 1,000円(税込)


豊富な部位に纏う甘ダレが、白米の止まらぬ連鎖を引き起こす
『鳥与志』のランチ「焼き鳥丼」

〝サラリーマンの聖地〞とも呼ばれる虎ノ門界隈には焼き鳥店が多く存在し、焼き鳥激戦区、と呼ばれるうちのひとつとなっている。

仕事で虎ノ門にいることが多く、この界隈のランチはかなり制覇していると自負する雄飛さんが唸る、絶品の丼があるという。

「焼き鳥といえばお酒のアテという印象でしたが、数年前に〝焼き鳥丼マイブーム〞がきて、あちこち食べ歩いた末に感動したのがこちら。

店内の雰囲気も落ち着いていて、カウンターで丼に集中して食べられるのもいいし、何といっても1,000円でこのボリュームと本格的な味は素晴らしい!」

築地『宮川食鳥鶏卵』から鮮度の高い鶏を毎朝仕入れる。串打ちし、紀州備長炭を組んだ1.2mの焼き場で丁寧に回転させ、満遍なく焼き上げていく


白米の上に優しい味のそぼろと刻み海苔が隠れていて、正肉やレバーは少し甘めのタレ味で、味のコントラストがきちんと計算されている。

焼き鳥とご飯の間をうまくそぼろがつなぎ、テンポよく飽きずに食べられる。苦手な部位を伝えれば、可能な限り変更してもらえるのも嬉しい。

創業時より継ぎ足しで使用している醤油、みりん、生姜汁を混ぜた、甘くあっさりした自家製タレを纏わせ、旨みを引き出す

そぼろは醤油で炒め、つくねは鶏出汁入りの油で軽く揚げ、下準備

昼のセットにつく、鶏ガラを約7時間煮込んだスープは濃厚。数がなくなると味噌汁に


「聞けば、僕も鶏肉をよく買いに伺う〝宮川〞仕入れの鶏肉だそうです。美味しいのも納得!具沢山でバリエーションも食感も豊か。満足度が非常に高いです」。

虎ノ門の小道に佇む店は、写真家・秋山庄太郎氏が書いたという看板が目印。実家のモツ焼き店を幼少から手伝っていた主人・吉野さんが、六本木の焼き鳥店で6年ほど修業したのちに開業

焼き場が見えるカウンター席のほか、テーブル席、さらに奥には個室がある。カウンター越しに夜の仕込みをしている慌ただしい姿にも活気があり、午後に向けての元気をもらえる一軒だ

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この記事へのコメント

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高級店より、数多く焼く下町の焼き鳥屋の方が美味しいと思う。
タレの濃厚な肉の甘味といい、脂の適度さ。
高級店のは、上品な方々向け
肩凝りながら食べる物じゃないよな 焼き鳥は
2020/11/07 16:542返信1件
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