“一般女性”の告白 Vol.7

「キスまでしたのに…」もう少しで付き合えると浮かれていた女が、突然彼に裏切られたワケ

芸能人の恋人や妻になる「一般女性」って、一体どんな人?

週刊誌やワイドショーすら多くは語らない、ヴェールに包まれた“芸能人の彼女“たち。

世間に名をとどろかせる男とどこで出会い、どうやって恋愛に発展させるのか…。

それは、1%の奇跡と、99%の必然。

彼女たちには、芸能人から愛される”理由“があるのだ。

そんな謎めいた女たちの、知られざる素顔に迫る!

▶前回:出会ったその日にお泊りしてしまった27歳女。半年後“都合のいい関係”から一転、プロポーズされたワケ


「ねえ、あれ小松美玲じゃない?」

「え!?…本当だ!」

麻布十番のベーカリー『ポワンタージュ』で、私は明日の収録台本に細かくマーカーを引きながら朝食をとっていた。

最近は、目が回るほど忙しい。でも、こうした細かい台本チェックは絶対に欠かさないよう心がけている。

ちょっとした慢心が命取りになる芸能界。

今はそれなりに仕事をもらえているが、ある日突然スケジュールが真っ白になってもおかしくない。

だから私たちタレントは、毎回の仕事で最高のパフォーマンスをたたき出さなくてはならないのだ。

「…あ、あの、小松さんですか?」

「はい、そうですけど」

先ほどまで自分の噂をしていた女性の1人が控えめに声を掛けてきたので、私は笑顔で答えた。

「じ、実は私もタレント目指してて…。今、事務所の養成所に通ってるんですけど、小松さんに憧れてます!」

ペコっと頭を下げられ、私は思わず笑みがこぼれた。私もいつの間にか、誰かにとっての“憧れの芸能人”になっていたようだ。

「…ありがとうございます。いつか、お仕事でご一緒させていただけるのを楽しみにしていますね」

私が微笑むと、彼女は心底嬉しそうに「はい!」と元気よく答えた。少し元気が良すぎたせいか、周りの客がジロリとこちらを見てくる。

それでも彼女はそんなこと気にも留めず「これからも頑張ってください!私も頑張ります!」と言って席へ戻って行った。

―私が憧れ、か…。

デビューした5年前、まだ20歳だった頃の自分を思い出す。

あの頃の私は、夢も目標もなかった。

ただ芸能人と遊びたいだけの、ミーハーな“一般女性”だったのだ…。

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