
「謝りたいの」と懇願する、過去に自分を捨てた女。ムシのいい言葉に男がとった行動は
“思い出”はときに、“ガラクタ”に変わる。
ガラクタに満ちた部屋で、足を取られ、何度も何度もつまずいて、サヨナラを決意する。
捨てて、捨てて、まだ捨てて、ようやく手に入る幸せがある。
合言葉は、ひとつだけ。
「それ、あなたの明日に必要ですか?」
◆
徳重雅矢は、お片づけのプロ。カリスマ整理収納アドバイザーだ。
“お片づけコンシェルジュ”を名乗る雅矢は、新人アシスタントの樋口美桜とともに、まるで魔法のように依頼人の部屋を片づけ、過去との決別を促し、新たな未来へ導いていく。
今回の依頼人は…川村美紗子(65)・家事代行サービス経営者。
夫の不倫により離婚した過去があり、子供とも離れ離れに。一念発起し、家事代行サービスを起業し、成功するが…
▶前回:元カノの痕跡まみれの同棲生活。キレた彼女の怒りを鎮める方法とは
「美桜さんと、一緒に乗り越えたい試練があります」
バーカウンターにはいつものようにブランデーとキスチョコが並べて置いてあるが、雅矢はなかなか手をつけないでいた。
「僕はこれまで美桜さんに、偉そうなことばかり言っていました。やけになって、この仕事をやめるように示唆したことも......
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この記事へのコメント
良かった、良かった
でも、好きな連載がまたひとつ
終ってしまった
美桜が雅矢さんを変えた。彼の人生にかけがえのない人になった。それでいいのかな?
最終回なのが寂しいなぁ……。