かまわないでちゃん Vol.2

たった29歳で成功を収めた若手女社長。彼女の影にいた、14歳年上男の正体

女の幸せは、チヤホヤされること?貢がれること?

いいえ。私の幸せは、そんなんじゃない。欲しいものは自分で勝ち取るの。

「若くたって、女だって、成功できるんだから。私にかまわないで」

これは、銀座の一等地でランジェリーショップを経営する、勝気な女社長の物語。

◆これまでのあらすじ

ランジェリーショップを経営する若手女社長・メイコは、自分の手で稼いだお金を使って、ブランド物を買うことを生きがいにしている。

ある日、男からヴァレクストラのバッグをプレゼントされたメイコは、怒りにまかせてつき返してしまうのだった…。

▶前回:「私、男に貢がれたくないので」ハイブランドで身を固める29歳女のこだわり


「ねえ莉子、名刺入れなんてどう?」

長い髪を揺らしながら、メイコは振り返って莉子に笑いかける。

メイコはこの日、自分の店を手伝ってくれている後輩の莉子を連れて、ジバンシイのブティックを訪れていた。

昨日めでたく、新作ランジェリーの追加生産が決まったのだ。メイコはそのご褒美に、新しくロックスタッズのバッグを買うと決めていた。

そしてタイミングよく、来週は莉子の24歳の誕生日。莉子にも何かプレゼントしたいと思い立ち、彼女を連れてブティックにやってきたのだ。

迷いもなく、絶妙なブルーのバッグに心を決めたメイコは、続いて莉子への誕生日プレゼント選びを始めた。

「名刺入れも見ようと思って」

メイコがそう言うと、店員は恭しくお辞儀をし、4つの名刺入れを運んできた。真っ白な手袋をはめた店員が、目の前にツートンカラーの名刺入れを並べていく。

カラフルなそれらを見て、莉子はワッと小さく声をあげた。

「どうしよう、どれも可愛いです…!」

莉子は薄茶色の髪を包むように頭を抱えながら、上目遣いでメイコを見る。

「ふふっ。一番気分が上がるのを選ぶのよ」

メイコがそう言うと、莉子は「でも…」と控え目につぶやいた。

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