ヒマジョ Vol.4

「嘘でしょ…この時期に、泊まりでそんなコトするの?」同棲していた男の行為に、一瞬で冷めた女

2020年。今までの「当たり前」が、そうではなくなった。前触れもなく訪れた、これまでとは違う新しい生活様式。

仕事する場所が自宅になったり、パートナーとの関係が変わったり…。変わったものは、人それぞれだろう。

そして世の中が変化した結果―。現在東京には、時間が余って暇になってしまった女…通称“ヒマジョ”たちが溢れているという。

さて、今週登場するのはどんなヒマジョ…?

▶前回:50人の男たちとやみくもに会い続け…。自粛生活で婚活が捗らず、女が焦ってやったこと


「仁、今週末って何か予定入ってる?」

「あー日曜は予定あるわ」

同棲中の彼氏が、お風呂あがりにタオルで髪を拭きながら答える。

私は、中里サツキ。今年で30歳になる。

青山にある人気店のトップスタイリストの仁と付き合って2年が経った。

出会いは、麻布十番。女友達とスタンディングバーで飲んでいた時に声をかけられ、一緒に飲むことになり、連絡先を交換したのだ。

雑誌で見たことがあった彼に、私は警戒心を抱くこともなく、仲良くなるのに時間はかからなかった。

彼女として扱われるようになったのは、それから1ヶ月後のこと。

優しくてかっこいい仁は、自慢の彼だ。

「日曜日、どこか行くの?」

「常連のお客さんがレモネード屋さん出したから、お祝いに行ってこようと思ってるんだよね」

「そうなんだ、お客さんって男の子?」

ソファでくつろいでいた私の隣に、仁が座った。彼の広い胸にすっぽり顔をうずめると、石鹸とトムフォードのいい匂いがする。

「女の子。でも、心配しなくても男のスタッフと何人かで行くし、それにその子、彼氏いるからね」

「別にそこを心配してるわけじゃないよ。ただ、最近仕事忙しくてゆっくりできなかったから、どこか行きたかったなぁって」

少しガッカリして、肩を落とす。すると仁はそっと私の頭を撫でて、「来週はどこか行こうな」と優しく答えた。

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