誰にだって、人生の中で選択を迫られる瞬間があるだろう。そんなとき、何を軸にして進むべき道を選ぶ?
登場するのは、一見輝かしい人生を送る28歳の女たち。彼女たちには、迷ったときの道しるべとする「人生の羅針盤(コンパス)」があったー。
心に闇を抱えた女たちは、どんなコンパスを頼りに、逞しくしたたかに生き延びるのか。
先週は、「もっと美しくなれるかどうか」というコンパスの女だった。
今回登場するのは28歳の専業主婦、渡沼すみれ。夫の転勤先・新潟で、2歳の娘と夫と3人で暮らす、すみれの胸の内は…。
土曜日の昼。『フレンチキッチン』のテラス席で、すみれは久しぶりにやってきた都心の空気を胸いっぱいに吸い込んだ。
「すみれ、お待たせ〜」
数年ぶりに会う大学時代の親友・愛莉が、手を振りながらこちらに向かってくる。
「すみれとこうやってランチするの、本当に久々ね」
「......
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この記事へのコメント
自分の周りだと、親が会社役員とか社会的に立場が高い人ほど、これからのサラリーマンの厳しさ、日本の経済の厳しさを分かってるから、旦那頼みじゃなく女の子でもしっかり稼いで自立できるように促してるかんじするよ。