
~「やりたいことを、まずはやる」真っ直ぐな熱量があったから今がある~
2020年のニューリーダーたちに告ぐ
時間や距離の制約を超えてコミュニケーションを可能にするWEB会議システム。
働き方改革が叫ばれるなか活用が広がってきたが、新型コロナウイルスの感染拡大によってテレワークが加速し、かつてないほど注目されている。
そのWEB会議システムの国内市場で、13年連続シェアナンバーワンに輝いているのが、間下直晃社長が率いる株式会社ブイキューブだ。2004年にこの市場に参入したが、始まりは、たった一つのホームページの制作請負だった。
これまでの働き方を変えるサービスを生み出すまでに、間下氏はどのような道をたどってきたのか。
その歩みを振り返りながら、社会が大きく変わろうとしている今、次代のニューリーダーに必要なマインドセットを探る。
金丸:本日は株式会社ブイキューブの間下直晃さんをお招きしました。お忙しいなか、ありがとうございます。
間下:こちらこそ、お招きいただきありがとうございます。
金丸:対談の舞台は麻布十番にある『石垣吉田』です。オーナーシェフは鉄板焼の名手として知られていますが、ジャンルにとらわれない独創的な料理を楽しめます。店名の由来になった石垣島のプレミアムビーフだけでなく、〆のラーメンには希少なアオザメのフカヒレを使用するなど、食材にもこだわっています。
間下:料理も非常に楽しみです。今、飲食店は大変ですよね。
金丸:本当に大変だと思います。新型コロナウイルスの影響でテレワークが進み、WEB会議が増えています。ブイキューブはWEBやテレビを用いた遠隔会議システムを提供していらっしゃるので、間下さんも相当お忙しいのでは?
間下:確かにテレワークを実施する企業が増えたので、需要はすごく伸びていますね。この1ヶ月は、対前年比で10倍の問い合わせがありました。
金丸:オンライン教育、オンライン診療、オンライン飲み会などいろいろなシーンで利用されていますが、読者のためにブイキューブのサービスを簡単にご説明いただけますか?
間下:はい。当社が提供しているのは、クラウドを活用したビジュアルコミュニケーションサービスです。主に企業や官公庁に利用いただいており、社内外の会議や研修だけでなく、教育や医療、介護、災害対策といったこれまで対面でなければいけないとされてきた分野でも多く使われています。
金丸:オンラインは手軽だし時間効率もいいので、私もよく使っています。
間下:WEB会議システムを使えば、移動する時間と手間が省けますし、たとえば地方や海外にいる方とも、まるでその場にいるかのようにコミュニケーションができます。安定した通信環境があれば、もう不自由はないですね。業務の効率化や意思決定のスピードアップ、コスト削減に繋がるので、主力サービスの「VCUBE ミーティング」の導入企業は5,000社を超えました。
金丸:今後もさらに増えていくでしょうね。ZOOMをはじめさまざまなWEB会議システムがありますが、ブイキューブがこの分野に進出したのは、相当早かったですよね。
間下:そうですね。2000年代の前半です。
金丸:たしか起業されたのも早かったかと?
間下:19歳で起業し、20歳のときに会社を法人化しました。
金丸:ビル・ゲイツやマイケル・デルも19歳で起業しています。彼らは大学を中退しましたが、間下さんは?
間下:僕は大学院まで出ちゃいました(笑)。
金丸:そこは真似しなかったんですね(笑)。今、おいくつですか?
間下:42歳です。
金丸:ということは、起業してからの人生の方が長い。起業家としてかなりのキャリアですね。
間下:生き残る力だけは結構強いんです。
金丸:いやいや、今こそ生き残る力が必要です。今日はお話を伺いながら、今のような先の見えない状況でも自分の力で未来を切り拓いていくヒントを探りたいと思います。どうぞよろしくお願いします。