東京 ブラン・ニュー・デイズ Vol.4

「夫の考えていることが、さっぱりわからない」スピード婚を後悔する29歳女

あなたにとって『おうち時間』に彩りをあたえてくれるモノって何ですか?

スパイスのように、日常をちょっぴり楽しくしてくれるモノ。

改めて日々の暮らしをワンランク・アップしてくれる“モノ”を探してみませんか?

これはそんな“モノ”を見つけた主人公たちのオムニバスストーリー。

前回は、同棲する彼氏とのマンネリに悩む美桜を紹介した。今回は美桜の友人、友香里が見つけたとっておきの「モノ」に触れてみよう。


「ねえ、今日の夕飯、外で食べよって話してたじゃない?この辺でどこか行きたいところある?」

「友香里の好きな店でいいよ」

3歳年上の夫・舜からの返事を聞いて、友香里は心の中で大きな溜息をついた。

―また、なんでもいい、ね。

舜はいつもそうだ。買い物する時も「どれでもいい」、行きたい場所も「どこでもいい」、食べたいものも「なんでもいい」。

ー舜には、自分の意志や好みは無いのかしら。たまには男らしくリードしてほしいのに…。

「じゃあ『L’AS』に予約の電話するね…」

不機嫌な声になっているのを自覚しつつ、iPhoneを手に取ると美桜からのLINEが来ていた。

MIO:ありがとう。2年間同棲してるし、あんまり結婚するって実感無いけど。先輩として、色々教えてね!

美桜も2年間同棲してとうとうゴールイン。一方、友香里は結婚して1年経つが、自分もあの時、焦る必要なかったのかもしれないという、そんな今更すぎる後悔がちらりと頭を掠める。

―私、舜のことを殆ど知らないまま結婚したのよね。

28歳のとき、友香里は舜と交際3か月で入籍した。世間一般で言う電撃婚というやつだった。

出会いは、友人の紹介。

当時付き合っていた彼氏と別れたばかりで、傷心中だったときに舜に出会った。

真面目で穏やかな舜に出会ったとき、遊び人の元カレとは正反対のタイプだったこともあり、直感的に「この人がいい」と思った。

もちろん弁護士という安定した職業だったこともあるけれど、自分から積極的にアプローチした。

でも、美桜みたいに2年間同棲して、相手のことをよく知ってから結婚したわけじゃない。

舜が何考えてるのか、最近はさっぱり分からない。

良いと思った真面目なところも少々つまらないと感じる日々。

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