2012.07.21
オトナ鮨ならとことん つまみ派 Vol.4まだまだあります
つまみを堪能できる鮨店
まずはつまみでお酒を頂いて…
そんな呑み助にお薦めの鮨店をご紹介
鮨を握るは、銀座の老舗を経て独立した上倉孝史氏。日本料理出身の板前が、つまみ部門を担当する。先附とお椀からスタートするおまかせコースは、握りが続き、焼き物が出されと、行きつ戻りつ。自分の仕事に集中する分、言うまでもなく、どちらも本気。今日は鮨にするか、割烹にするか。その選択で逡巡するのなら、迷うことなくこの店の扉を開くのがいい。
※こちらの店舗は現在移転しております。掲載内容は移転前の情報です。
おまかせでオーダーすれば、まずはつまみが数品続くのが常道。だが店主の野口智雄氏は、各10品ほどの握りとつまみを代わる代わる提供していく。その握りもさることながら、つまみがまたいい。イカは山葵を利かせた葱と鰹節の薬味を添えて、酒好きの客をニンマリとさせる。昼はバラちらしのみで、夜の営業は午後3時から。明るいうちから一献、の贅沢も可能だ。
店主は鮨店のみならず、日本料理店でも研鑽を積んだ厨川浩一氏。その腕をいかんなく発揮すべく、昼のおきまりコースはつまみ中心と握り中心の2つを用意する。スタートは1貫の握りとすり流しから。このすり流し、夏は海水で味付けをしたとうもろこしなど季節感たっぷりだ。オープンして半年、この店での新たなる発見に味をしめ、おまかせで頼む客が増えている。
鮨への思い入れは、人一倍強い。店主の周嘉谷正吾氏は祖父も父も鮨職人。店名の“継ぐ”はふたりへの敬意であり、鮨という伝統を守り伝える意志の表れでもある。ゆえに修業時代は滋賀の『徳山鮓』に住み込み、なれ鮨を学んだことも。そんな一途さがあるものの、店は街に溶け込んだ自然な構え。多彩なつまみを味わいながら、存分にくつろげる気安さがある。
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