女神のオキテ Vol.3

「私、あの旦那の顔はちょっと無理…」他人の夫を陰で貶める、女たちの実態とは

女子高、ママ友社会、看護師やCAなどの女性が多い職場。

世の中に様々な集団は存在するものの、それが「女の世界」となると、多くの人はあるイメージを抱く。

—女の敵は女。

そう、まるで女社会は厄介なものだというレッテルを貼られてしまうのだ。

この物語は、化粧品メーカーに勤務する主人公が奮闘するストーリーを通じて、「女社会の実情」を描いたものである。

ここは、女たちがスペックを振りかざす孤軍奮闘のマウンティング社会でしかないのか?それとも…。

◆これまでのあらすじ

社会人4年目を迎えた彩乃は、大手化粧品メーカーの営業部門から、女たちが集う開発部門へと異動となる

美しく華麗な女たちが集うチームに途惑う彩乃に対して、早速上司から、メイクについて指摘が入ってしまう

しかし「自分をより良く見せたい」という思いには共感する彩乃。そんな時、同じ大学に通っていた隆史と再会し、デートに誘われて…。


初夏の光が差し込む日曜日の朝。いつもは眠い目を擦りながら起きるのに、この日の彩乃はすぐに目が覚めた。

朝から心が弾んでいることに気が付く。それもそのはず、今日は大学の同級生・隆史とのランチの約束が入っているのだ。

ー2人で食事なんて初めてだから、これってデートってこと?

隆史とは、偶然にも会社近辺で再会したが、大学当時は授業で何度か会話をした程度の仲だった。

思わぬ展開に、緊張してしまう。しかも先日会った時の隆史は、見違えるほど大人びており、スーツ姿がこなれていた。

ー私もちゃんとしていかなきゃ…!

時計を見ると、まだ9時半。今日の約束は、12時に代官山のはずだ。

シャワーを終えた彩乃は、まずはファンデーションを肌に馴染ませる。均一にムラなくしっかり伸ばすのがポイントだ。

続いて、桜子からのアドバイスがキッカケとなり、最近パーソナルカラーに合わせて購入したアイシャドウパレットで、丁寧に目元を作り上げる。

最後に、目元のトーンと会うように、唇に色を入れて完成である。

上手く出来たはずだ。少なくとも今日の自分は、1か月前の異動してきた頃よりは自信を持っていい気がする。

彩乃は鏡の中の自分を見つめながら、そう言い聞かせるのだった。

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