今さら聞けないワインの基礎知識 Vol.33

美味しく飲んで環境保全!?お酒好きなら知っておきたい“持続可能”なワインの楽しみ方

柳「ひとつにはこれまでの環境破壊が招いた、異常気象に対する危機感の表れだと思う。

去年の夏も、本来冷涼なシャンパーニュ地方で気温が40度まで達した。暑さと乾燥で干からびたブドウをSNSにアップする造り手がたくさんいたよ。

このまま温暖化が進めば、今栽培しているブドウ品種だと熟しすぎるリスクが高いので、ボルドーでは去年、アルバリーニョやトウリガ・ナシオナルなど、より温暖なスペイン、ポルトガル原産のブドウ品種の栽培も認めることに決めたほど。

それからもうひとつはエシカル消費だね。」

若者の酒離れを食い止めるキーワードは〝エシカル〞


――今度こそダイエットの話ですね。

柳「ちゃうちゃう。エシカルとは「倫理的」とか「道徳的」という意味で、環境保全や社会問題の解決に資する商品を率先して購入する消費行動のこと。

とくに20代の若い世代がエシカル消費への関心が高いことがわかっている。若者のアルコール離れ、ワイン離れが進む昨今、エシカルをキーワードに若い層を取り込もうというのは自然な流れだ。」

――ふむふむ。それで、エシカル消費とリンクする今月のおすすめワインは?


柳「うん、ジェイコブス・クリークの「オーガニック シラーズ・カベルネ」。

オーストラリアを代表するビッグワイナリーのひとつ、ジェイコブス・クリークが満を持してリリースした、有機栽培のブドウのみから醸造されたワインだ。ほら、オーストラリアが大変なことになってるでしょ。」

――山火事ですよね?

柳「そう。去年の9月に発生して、その被害は拡大し続けている。一部ブドウ畑も被害を受けているし、煙害によるワインへの影響も心配だ。」

――コアラやカンガルーも心配です。

柳「記録的な乾燥や異常熱波も、長年の環境破壊が招いた結果かもしれない。今、オーストラリアのオーガニックワインを飲むことは、じつにエシカルな消費行動と言えるんじゃないかな?」

――今日はいつになくシリアスな展開ですね……。

柳「いつも真面目でしょ?」

たとえば、こんな1本
「ジェイコブス・クリーク オーガニック・シラーズ・カベルネ 2018」

南オーストラリア州のラングホーン・クリークにある自社畑産に加え、リバーランドとマレー・ダーリングからブドウを買い付け。豪州最大のオーガニック認定機関ACOの認証済み。ジューシーな果実味とスパイシーさはラム肉と相性が良い。

参考小売価格¥1,700/ペルノ・リカール・ジャパン株式会社 TEL:03-5802-2671


教えてくれたのは、柳 忠之さん

■プロフィール
世界中のワイン産地を東奔西走する、フリーのワインジャーナリスト。迷えるビギナーの質問に、ワインの達人が親身になって答える。

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