男が、気になる女性から「いつもと違うね…」と思わせぶりなことを言われた理由(1/4)[東京カレンダー

がむしゃらに働き、気づけばリーダーとして活躍する充実の日々。でも、ふと自分を振り返った時に、”何か”をすっかり置き忘れたことに気づく…。

それは、「お洒落感」。

大手金融機関で働く慶介（29歳）がいま直面する大問題は、「初めての土曜日で2回目のデートの服」と「オフィスでのこなれたカジュアル服」。

男性なら誰しも悩むであろう、そして女性なら誰しもガッカリした事があるであろう、この難問の思わぬ解決策とは…？

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営業先からの帰り道。

忘れていた「心配ゴト」が再び慶介の頭をもたげる。その日はすぐそこだ。
横を歩く才色兼備な先輩・美優紀（33）に、慶介は意を決して話かけた。

「あの、ふたつ相談してもいいですか？」

「なに？」

「実は、最近知り合った女性がいて。今度、2回目のデートなんですけど、土曜日なんです。デートに何着ていけばいいのか正直わからなくって」

そしてディナーの予定は、前回に約束した話題のビストロ。週末のビストロに金融スーツで乗り込むワケにはいかない。

「もう一つは何？」

「出社時の服装が自由になりましたよね？今日みたいに客先の訪問がないと、スーツ着てると浮くようになって…」

そして先日、手持ちのカジュアルな服で出勤した日に、優しい同僚が教えてくれた一言。みんながお前のことをこんな風に言ってるよ、と。

ー小綺麗な大学生。

「で、なんで男性の服装を女の私に聞くのよ？イケてないのはわかるけど」

そこだ。もちろん理由はある。何と言っても、美優紀さんは…