格差婚~僕の3倍稼ぐ妻~ Vol.10

「女として価値がないのかも…」夫に裏切られた妻。彼女が自分を責める理由とは

夫は外で働き、女は家庭を守るべき。

自分は、共働き賛成、バリバリ働く妻・大歓迎。

しかし、自分よりも圧倒的に稼ぐ妻を持ってしまったら…?

すれ違っていく、金銭感覚、価値観、ライフスタイル。

超ハイスペ妻と結婚した夫は、一体どうなる…?

◆これまでのあらすじ

過労で病院に運び込まれた。タイミング悪く、夫・康太が若い女と遊んでいたことを知ってしまったが…?


−やっぱり浮気されたか…。

玲は、窓際に立って東京の夜景を見下ろしながら深いため息をついた。

ここは、ANAインターコンチネンタルホテルの一室。夫・康太の不貞に激怒して家を出て来たのだ。

さっきから、ひっきりなしに電話とLINEが鳴り続けている。きっと、康太からだろう。

「邪魔しないで」

小さく呟きながら、スマホの電源を強制的に落とした。

明日から、また仕事が待っている。家庭のゴタゴタのせいで仕事に支障が出るなんてごめんだ。

そう強がってみるものの、少しでも気を緩めると涙が出てきそうだ。唇をクッと噛んで堪える。

−私、女としての価値がないのかも。

玲の脳裏に、康太のスマホの画面に映し出された若い女の写真がフラッシュバックする。

いかにも男性受けする雰囲気の、可愛い人だった。きっと彼女は、自分にはないものを持っているのだろう。

男性の自尊心をくすぐる行動や言動、甘え上手、可愛いワガママ…。

自分に、そういった可愛らしさがないことは分かっている。また、自分の年収やキャリアが、いつの間にか男性のプライドを傷つけていることも。

−それでも、康太は受け入れてくれると思っていたのに。

玲は、絶望感に襲われた。

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