フォロー・ミー! Vol.6

「ただの同僚だと思っていたのに…」2人が急接近した、休日出勤の出来事

「原田さんが考えてくれた、マユさんと沙穂さんのコラボレーションって本当にいいアイディアですよね」

ふわふわのホイップクリームが乗ったパンケーキを前に梓は上機嫌で拓郎を持ち上げる。

拓郎は、マユを起用することで進めていたクルーザー会社の案件に、コラボレーションという形で、料理家の沙穂も一緒に起用するという考えを提案したのだった。

クルージング内での持ち込みパーティー料理を沙穂に作ってもらう計画だ。

「クライアントも好意的だったしね。マユさんとコラボレーションすれば知名度を上げる効果もあるし、沙穂さんの知名度が上がってフォロワーが増えれば、小林さんも契約を継続する方向で考え直すと思うよ」

「だといいんですけど…」

上司である小林の名前を耳にした途端、梓の表情に陰がさす。

今回のクルーザー会社の案件がクライアントからも好評で、さらに沙穂の知名度が今よりも上がることになれば、小林も考えを改めるかもしれなかったが、まだどうなるか分からない。

拓郎は、梓のそんな不安な気持ちを察したのか、気を遣って散歩を提案してくる。

「きっと、うまくいくよ!ところでさ、せっかくだから食べ終わったらこの辺りを散歩しようよ」

そのさりげない優しさが梓の心にしみた。

「ここのビーチを歩くの、久しぶり~」

梓は思わず懐かしくなってはしゃぐ。

「俺もだよ。学生の頃、ここでバーベキューしたことあったなあ」

お台場のビーチを歩きながら、楽しそうに話す拓郎の横顔を見上げて、梓はふと思う。

ー原田さんって、ただの体育会系だと思ってたけど、......


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