週末バイブル Vol.1

週末バイブル:交際3年目の煮え切らない彼氏。休日、女がひとりでホテルに向かった理由とは?


今回ステイ先に選んだのは、「ハイアット セントリック 銀座 東京」。銀座の中心という好立地にありながら、どこかほっとする空間だ。

チェックインの手続きを待ちながら、少しドキドキしていた。出張以外でこうして一人でホテルに泊まるのは、初めてだからだ。


無事にチェックインを終えると、部屋へと向かう。

客室のクローゼットに明日着る分のお洋服をかけ、洗面台にコスメを並べたら、銀座の街へ繰り出す準備は完璧だ。

16:00 “銀ブラ”スタート


私は並木通りを歩きながら、先日のある出来事をぼんやりと思い返した。



「里奈。それってホントに付き合ってるって言えるの?」

ランチをしながら親友のチカが放った言葉に、私は耳を疑った。

「えっ…。もちろん付き合ってるよ!確かに隼人は忙しくてなかなか会えないけど、これでも一応、3年も付き合ってるんだから」

ムッとして言い返したが、親友の目には明らかに哀れみの色が浮かんでいる。

「だって交際して3年にもなるのに、結婚の話題を出したら毎回そらされるんでしょ?しかも彼が出張に行ってたことすらSNSで知ったなんて、彼女って言える?それ、他に誰かいるんじゃないの…」

途端に何も言えなくなって、黙り込んだ。

隼人とは、交際当初はもう少し頻繁に会っていたはず。だけど気づけば最近は、会う頻度はガクッと減り、しかも結婚の話題を振ると彼は急に気まずそうにするのだ。

「里奈、結婚したいんでしょ?他を探した方がいいんじゃない?」
「私は隼人が好きなんだもん。結婚するのも、隼人がいいの」

ムキになった私をなだめるように、チカは優しい口調で言った。

「里奈、もう少し自分を大切にしたら?仕事だって大変なのに、恋愛でそんなに疲弊してどうするの。もっと自分を甘やかしたって、いいんだよ?」

親友のアドバイスは心にグサリと突き刺さって、ずっと頭から離れなかった。だけど彼女の言う通りかもしれない。

かといって、隼人との関係に、そんな簡単に結論を出すことはできない。チカに言われた「他に誰かいるんじゃない?」という言葉も受け入れられずにいた。

ーでも、確かに私、ものすごく疲れてる…。

だからこそ私は、気分を一新すべくいつもと違う週末を過ごそうと思ったのだ。

隼人からの連絡を待つことから自分を解放したい。そして、思いっきり“自分を甘やかす”。

それが私が決めた、今回の銀座ステイのテーマだった。



まずは、ハイブランドのウィンドウショッピングからスタート。

並木通り沿いには、「シャネル」「ルイ・ヴィトン」「カルティエ」など女性ならば心が踊るようなラグジュアリーブランドのブティックが立ち並んでいる。11月には「ロエベ」の旗艦店「カサ・ロエベ」もオープンしたばかりだ。

次回のボーナスが出た時には、ずっと欲しかったものを自分へのご褒美に買おうと決めている。欲しいものをチェックしながら、次に立ち寄るのは有名和菓子店『空也』だ。

16:30 『空也』もなかをピックアップ


前からずっと食べてみたかった、『空也』のもなか。予約分でほぼ完売になってしまうことで有名なこのもなかを、今日にあわせて事前予約しておいた。

1週間程度日持ちするので、実際に食べるのは明日以降のお楽しみ。

16:45 GINZA SIX『銀座 蔦屋書店』へ


『銀座 蔦屋書店』には、日本の伝統文化にまつわる展示や書籍が多くある。「アートのある暮らし」を提案しているこちらのお店では、珈琲を飲みながら世界中のアートブックを楽しめるのだ。

私は童心にかえったように、店内の気になる本を片っ端から手に取ってみた。

そして、アートをゆっくりと鑑賞してインスピレーションを得たり、歴史文化に浸る時間を作るのをしばらく忘れていたことに気がつく。

ー“忙しい”って、言い訳にしか過ぎないのよね。

そんなことを感じながら、夕暮れ時の銀座を歩いた。

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