出世欲☆ガール Vol.4

「このまま働き続けていいのかな?」24歳OLが感じた、厳しい現実

“仕事”は、給与をもらうための手段。

そう割り切って仕事をしている人も多いのではないだろうか。

倉田梨沙(24)もそのうちの1人。ごくごく普通のOLで、出世欲だってもちろんない。

“最低限”で仕事をこなす、どこにでもいる平凡な女の子でもキャリア女子になれるのか?

◆これまでのあらすじ

頑張っている女性の先輩ではなく、同期の男性が先に昇格するという出来事を目の当たりにし、ビジネスには“ルール”がある、ということを知った梨沙。それ以来、梨沙の中で、「適切に評価され出世をしていきたい」という思いが芽生え始めたが…。


-思ってた以上に、女性管理職が少ない…。

出世欲が芽生えた梨沙は、社会人になって初めて “自分はこれからどのようなキャリアを目指せば良いか?”を真剣に考えていた。

糸口を求めてロールモデルになりそうな女性管理職を調べるため、いつもより早く出社したが、考えはすぐに行き詰ってしまう。

プリントアウトした組織図に、女性管理職の職位を赤字で書き込んだものの、一瞬で終わったからだ。

-就活中に聞いた企業説明では、女性の活躍をアピールしてたのに…、管理職はたったの2人だけなんて…!

赤字が2カ所しか見えない組織図をもう一度見る。

-リーダークラスはもう少し居るけど、これって少なすぎじゃない?しかも、管理職って言っても、課長と係長って…。

たしかに、課長も係長もすごい。だが、中長期的なキャリアをイメージするには強さに欠けるロールモデルだ。

梨沙が勤める会社には、希望する部署へ異動できる“社内転職制度”がある。社員のスキルや知識の幅を広げると共に、活躍の場も広げることを狙いとしたもの。

ー社内転職、ねぇ…。

もしその制度を活用したら…とぼんやりと考えていたところで、ハッと我に返り時計を確認した。時計の針はちょうど、始業時間を指しており、梨沙は小さく伸びをして組織図を机の中にしまう。

-続きは、ランチにやろう。



ランチの時間になると、梨沙はコンビニでサンドイッチを買ってきてカフェスペースで朝の続きに取り掛かる。

その時だった。

「お疲れ様。隣いい?」

不意に声をかけられ、梨沙の体がビクっと反応した。

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