世の中は、弱肉強食の世界だ。特に、この東京で生きる男たちにとっては。
皆、クールな顔をしながら、心に渦巻くどす黒い感情を押さえつけるのに必死なのだ。
弁護士としてのキャリアを着実に重ねる氷室徹(34歳)。しかし、順風満帆に見えた彼の人生は、ある同級生との再会を機に狂い始めていく。
◆これまでのあらすじ
ある日氷室は、同級生・堀越と再会するが、彼から「昔氷室に暴行を受けていた」などと覚えのない主張をされてしまう。
秘書・宮瀬との逢瀬も上司にバレて、仕事と家族両方を失った氷室。なぜこのようなことになったのか、原因を模索するが...。
“この手紙を読んでいる時、私と息子は、あなたの前から姿を消していることでしょう。
理由は、言わなくてもわかっていると思いますが。
家族と向き合えない人とは婚姻生活を続けることはできません。そして、父親として信頼するわけにはいきません。
電話してもメールしても、一言も......
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この記事へのコメント
こんな男に魅力を感じて付いていく秘書がいると思えない。本性すべてわかってるのに。