「金とステータス目当てとわかっているが…」準ミス慶應と婚約した男の葛藤

今とは違う“何者か”になりたい。

ここ東京では、そんな風に強く願い行動した者のみが掴める、成功や幸せがある。

彼らは「勝ち組」・「成功者」と称され、周囲から、羨ましがられ、時に妬まれる。

しかし、ご存じだろうか。

彼らは、その影で、ジレンマに苛まれ様々なコンプレックスと戦っていることを…。

この連載では、そんな「勝ち組」となった彼らの、その後のリアルストーリーをお届けする。


元準ミス慶應と婚約中の男


名前:直哉(仮名)
年齢:31歳
職業:スタートアップ企業社長

平日7時半。チノパンにシャツというスタイルで、直哉は颯爽と六本木1丁目のカフェに現れた。お洒落にシンプルなファッションを選んだというより、楽だけどそれなりにキチンとしているからこの服を選んだ、といった素朴な印象を受けた。

「オフィスが近くにあるんですが、睡眠時間がしっかりとれた日は、なるべく早起きしてここで勉強したり、本を読んだりしているんです」

直哉は電化製品を扱うベンチャー企業の社長をしている。現在社員はおらず、業務のほとんどを一人で管理し、外部に委託できるものは全て外注している状況だというが、ITメディアなどでは引っ張りだこで、界隈でその名を知らぬ人はいない有名人だ。

現在は、婚約中の女性と田園調布で同棲中だという。

「僕、等々力渓谷がすごく好きなんで、なるべく近くに住みたかったんです。仕事で行き詰ったときとかよく一人で行くんですけど、すごく癒されるんです。彼女の職場が恵比寿に近かったこともあって、馴染みがあるからその周辺に住みたいとせがまれましたけどね」

そういって、婚約者とのツーショットの写真を見せてくれた。直哉の素朴な印象とはかけ離れた、どこかギラっとした印象のあるモデルのような女性が映っていた。

写真だけみると不釣り合いな2人。どうしてこの2人が付き合うことになったのか、直哉がこの女性と婚約に至るまでの経緯を聞いてみた。

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