2019年も、もう残りわずか。年末の会食の機会も増えてくるだろう。
となると、店選びでいつも以上に悩みそうな気も……。
令和に相応しい店選びとは?
美味しいのは当たり前。その上で新しさまで感じられる、表参道のイタリアンがお薦めだ。
お洒落の街・表参道に潜む、隠れ家にして最新店
表参道で集合と聞けば、その響きだけでも洒落ている。
そんな唯一無二の街に今年7月にオープンしたばかりの新店が『GENTLE』だ。
大通りから狭い路地に入っていくと、この隠れ家がある。
エントランスからのアプローチに緑の茂るテラスがあり、この仕掛けだけで、都心とは思えない。
メインダイニングはご覧の開放感。落ち着いたトーンが大人の集いに相応しい
大人のエレガンス。そんな言葉に相応しい、優雅な時間が流れているのだ。
これなら、スタイリッシュな女性も、感度の高い男性も、いや、本物を知る上司だって、きっと納得するに違いない。まさに、誰もが喜ぶ上質な空間だ。
料理はイタリアンが主体。しかし、ここでは珍しい仕掛けが用意されている。
その象徴がワゴンサービス。『GENTLE』では前菜とデザートで、それぞれ常時15種以上のメニューが揃い、ワゴンで登場する。
多様化する食の嗜好に、きめ細やかに対応
このワゴンサービスで、どんなメニューが登場するのか。
まずは前菜から見てみよう。仕入れにより内容は替わるそうだが、この日のラインアップより。
旬の天然白身魚のカルパッチョ からすみ(¥700)、GENTLEポテトサラダ(¥400)、大豆ミートボールのカポナータ(¥400)……。
さらに油分不使用、グルテンフリーのメニューもあり、つまりは“ギルトフリー”。いくつ選んで食べても、後ろめたく感じることがないのだ。
それはデザートも同様。ヴィーガン料理とは到底、思えない完成度で、“主義”“不使用”などと聞いて連想する味気なさと対極にある美味しさだ。
ヴィーガン料理は前菜とデザート以外のパスタやメインディッシュにもオンメニュー。そちらも驚くほどの完成度だ。
シェフは、ミシュランの星付きレストランを始め、『青山ラピュタガーデン』や『軽井沢ロンギングハウス』でも腕を揮ってきた加藤俊之氏で、ヴィーガン料理にも造詣が深く、オープンして以降、ずっとブラッシュアップを積み重ねているという。
もちろん、ヴィーガン料理ではない通常のお料理もラインナップ。
ブティックホテルの利便性を街場で表現
食の多様化が叫ばれるなか、美味しいヴィーガン料理まで揃える『GENTLE』はやはり、新時代に相応しいレストランだろう。
そして、それを証明するかのように、この店には、もうひとつ多様性を示す仕掛けがある。
それが、地下フロアの存在だ。なんと、B1には趣を全く異にする寿司処があるのだ。
こちらは、総数16席のカウンターのみ。左右線対称のL字型でふたつに分かれ、それぞれ、ひとつの個室としても機能する。
つけ場に立つ板前はドバイでも握った経験のある国際派。
ゆえに海外の賓客の細かな要求にも対応できるというわけ。
1FだけでなくB1も、つまり『GENTLE』という店自体が、インバウンドのニーズに応える仕掛けを随所に配している。
冬を越せば、来年はいよいよ東京オリンピック。
令和最初の一年を、時代に先んじたレストランで締め括り、オリンピックの年を迎える。
年末の会食はもちろん、今後、海外から客人をもてなす場合にも、こんな先進的な店が、使えることは間違いない。
天井の高い、メインダイニングは心地良いヌケ感があって開放的。
ソファも、テーブルも、飾られる調度品も、すべてシックで、極端に華美に走ることなく、落ち着いた印象を醸している。
【ショップ情報】
店名:GENTLE Italian & Sushi Bar
住所:東京都渋谷区神宮前 5-47-6
営業時間:
【月曜〜土曜】11:30〜L.O.14:30/17:00〜L.O.22:00
定休日:日曜
電話番号:03‐6897‐3777
HP:https://www.gentle-base.com/
Instagram:gentle_tokyo