ほっかほかの新米は何もなくてもごちそうだ!土鍋で炊き上げる都内の名店6選

白木無垢の一枚カウンター。網代が用いられた天井もあり、数寄屋造りを感じさせる

看板のない隠れ家でほっこりごはん『恵比寿 米ル』

恵比寿駅からすぐの場所に、看板のない秘密基地感たっぷりの佇まい。扉を開けると漆喰の黒壁に吊るされた稲穂が目の前に現れ、虚をつかれる。

黒漆喰の壁で統一された空間。アンティークの飾棚や、月をイメージした淡い電球などが美しい。無駄を削ぎ落としたシックなモダン空間には、カウンターと個室が6室。

メニューはおまかせコース¥5,980の一本のみ

コースの主役は土鍋ごはんだが、焦ることなく。 それまでに刺身や揚げ物などの酒のつまみが出てくるので、まずはそれらを日本酒とともにじっくり味わおう。

主役の土鍋ごはんは、季節ごとに厳選した5種類のお米から選べる。この日の米は「きぬむすめ」、「ゆめおばこ」、「ゆめぴりか」、「新之助」、「龍の瞳」の5種類。

生産者の想いを代弁する解説は魅力的で、ふたりで迷う時間もまた楽しい。土鍋ごはんは“煮花(にえばな)”という炊き上がり前の状態で提供される。

いよいよ土鍋が目の前に。完璧に炊きあげられた米の粒立ち、ツヤ、香り、甘み、旨みにたまらず笑顔がこぼれる。

本日のスペシャル「和牛ザブトンのやきすきトリュフ付き」¥3,000

追加で、豚しょうが焼きなどの〝ごはんのおかず〟も注文できるので、どこまでも米を美味しく食べさせようとする店の誘惑に翻弄される。

普段は炭水化物を避けがちだけど、この日だけはOK。禁断の一日をともにする悦びを。

お酒がすすむ、西京焼なども人気

ご飯とともに味わうのは、焼魚と出し巻き玉子やちりめん山椒など

「土鍋ごはん膳」1,480円

おかわり必須!オリジナルの土鍋ご飯と絶品お供『AKOMEYA厨房』

銀座駅から徒歩3分の『AKOMEYA厨房』では、全国各地から厳選したお米を自家精米し、オリジナルの土鍋で炊き上げた絶品のごはんが味わえる。

中でもごはんそのものの味を一番贅沢に味わえるメニューが、日替わりのお米を相性抜群のご飯のお供と一緒にいただく「土鍋ごはん膳」。

1人前1合と結構なボリュームがありながら、ご飯泥棒のお供があるから女性でもペロリと食べられてしまう。

提供されるお米は日替わり。この日のお米は秋田県産の「つぶぞろい」

この日のお米は秋田県産の「つぶぞろい」。粒が大きくふっくらしていて柔らかい食感が特徴。

粘りや味、香りがあっさりとして口当たりが良いから、そのまま食べても旨いのだ。

選べるご飯のお供は、さんまぼろぼろと鮭フレーク

選べるご飯のお供は、さんまぼろぼろ、明太子、じゃこ山椒、海苔梅、梅の実ひじき、こだわり卵、とろろ、鮭フレークの中から2品を選べるスタイル。

どうしても2種類選べない時は1品200円で追加もできるからご安心を。

どこか懐かしさを感じる鮭フレークは、ご飯と相性抜群

ご飯と合わせるのにちょうどいい“ちょっと濃いめ”の味付けがされ、ご飯の味をさらに引き立ててくれる。

ご飯を堪能する時に必須のお漬物と味噌汁はセットで付いてくる

お米を生鮮品として扱うこの店だからこそ味わえる、ふっくらつやつやの炊き立てご飯の味。

日本人なら一度は訪れるべし!

炙られた部分は不思議と鮭のような味わいに変化

究極のおかずとともに白米を実食『おこん』

代々木上原から徒歩10分ほどの住宅街に位置する『おこん』。

この店は米にこだわることで有名な和食店。なんと最初の突き出しが、炊きたての土鍋ごはんなのだ。

まずは、白米だけでじっくりとその甘みを噛みしめて欲しい。心から「日本人でよかった……」と思えるはずだ。またおいしいお米は冷めてもおいしいという。「冷めた時に本当の味が出るんですよ。恋愛と一緒ですね」と店主の小栁津氏は語る。

焼いたいくらのオツな味わいにご飯が止まらない!

いつもはコースの先付けとして白米、ごはんに合う煮物や和え物などのおかず、そして刺身、魚、肉料理と続く。

この日は特別におかずとして「いくらの炙り」を提供していただいた。これがまたご飯が進む味である。生の部分と炙られた部分の2つのいくらの食感が堪らない。

ホタテの貝の器から少しずつ剥がして食べるので、お酒のアテとしてもぴったりだ。通常時もコースを注文すれば、「いくらの炙り」を追加注文できるので、食べたい方は予約時に問い合わせを。

ぜひこの季節に「炊かれたい男」小栁津氏が炊きあげる絶品白米を味わいに『おこん』を訪れてみて欲しい。白米のおいしさを再認識し、自宅でもきちんと炊いてみたくなるはずだ。

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