2019.11.25
クリスマス前の週末。
舞は朝から半身浴をし、いつもの3倍の時間をかけてメイクし、この日のために新調したワンピースを着て、待ち合わせの有楽町へ降り立った。
手にはもちろん、用意しておいたプレゼントをさりげなく持っている。
間もなく到着した健斗は、舞を見つけると甘い笑顔で手を振った。
健斗はこの日のディナーに、丸ビル35階にある『Sens & Saveurs』を予約してくれている。二人が有楽町で待ち合わせをしたのは、二重橋方面まで、丸の内仲通りのロマンチックなイルミネーションを楽しむためだ。
いつもはビジネスマンだらけの丸の内。この時期は、恋人同士ばかりが目立つ。
人混みでそっと差し出された手を、舞は心臓が飛び出しそうになりながら握り返す。そして、健斗の横顔を伺った。
−今日こそ、告白してくれるよね…?
二人はシャンパンで乾杯をし、クリスマスの特別コース「ムニュ・ノエル」に舌鼓を打っていた。
「そういえば私ね、あれからスター・ウォーズのことちょっと調べたんだ」
メインディッシュである牛フィレ肉のロティが運ばれてきたタイミングで、舞は満を持して、用意してきた話題を振った。
すると案の定、健斗は急に饒舌になり「いや、ほんと最高なんだよ。人生の道しるべなんだ」とご機嫌で語り出す。
舞は「うん、うん」と相槌を打ちながら、用意してきたギフトをさりげなく差し出した。
「これ、クリスマスのプレゼント。きっと喜んでくれると思って」
そう言って、舞は緊張しながら、エストネーションのショッパーを健斗に手渡した。
「やばい…めっちゃ嬉しいんだけど…」
スター・ウォーズのパーカーを手に取った健斗のリアクションは、想像以上だった。
「俺がスター・ウォーズ好きって知って、それで探して買いに行ってくれたんだよね?そのことが本当に嬉しい…!」
普段は仕事一筋という感じのクールな彼が、真剣な眼差しで、素直に喜びを表現してくれる。そんな意外な一面を、舞はさらに素敵だと思った。
◆
ディナーの後、二重橋スクエア地下1階で、こちらもスター・ウォーズをテーマにした“HIDE AND SEEK”という特別コンテンツが見られると知り、せっかくだからと二人で立ち寄ることにした。
設置されたビジョンの前を通るとキャラクターたちが動く仕掛けがあり、自然と童心に返ることができる。舞は無邪気にはしゃぎながら、健斗に向かって微笑んだ。
「なんだか私も、スター・ウォーズに興味がわいてきた…!映画も一緒に見たら楽しいだろうし、また期間中に他の場所のイベントも見に行きたいな…!」
「じゃあ、また一緒に来ようか。それに…丸の内のいろんなお店でクリスマス限定のジュエリーも出てるみたいだから、俺からも舞ちゃんにクリスマスのプレゼント贈らせてほしい」
新丸ビルの『AbHerï新丸の内ビル店』や『ete bijoux』など、舞のお気に入りのジュエリーショップからもクリスマスのアイテムが販売になっていると聞いて、舞は思わず顔を輝かせる。
「ほんと?嬉しい…!」
そう言って健斗を振り返った、その瞬間。背後から、ぐっと力強く身体を抱き寄せられた。
「舞ちゃん。俺と真剣に付き合ってくれる…?」
−これは…現実?
突然の出来事で、舞の頭は一瞬、真っ白になる。
しかし背中に感じる体温や、すぐ耳元で聞こえる声でこれはリアルなのだと理解すると、身体中が幸福感でいっぱいになった。
舞は、彼の腕に自分の手をそっと重ねると「はい。もちろん」と小さく答えた。
Fin.
舞と健斗が素敵な夜を過ごした「STAR WARS Marunouchi Bright Christmas 2019 -Precious for you-」はこちら
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
12月20日(金)全国公開
スカイウォーカー家の物語を描く「スター・ウォーズ」完結編。
数々の金字塔を打ちたて、エンターテイメント史において伝説と呼べる唯一の映画「スター・ウォーズ」。
時代の寵児となったJ.J.エイブラムスが再び監督を務め、スカイウォーカー家の“家族の愛と喪失”の物語は、ついに42年に亘る歴史に幕を下ろす。
祖父ダース・ベイダーの遺志を受け継ぎ、銀河の圧倒的支配者となったカイロ・レン。伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの想いを引き継ぎ、わずかな同志たちと立ち上がるレイ。
スカイウォーカー家を中心とした壮大な<サーガ>の結末は、“光と闇”のフォースをめぐる最終決戦に託されたー。
▼『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』公式サイトURL
STARWARS-JP.COM/SKYWALKER
■撮影協力:『ビームス ハウス 丸の内』/『エストネーション有楽町店』/『Sens & Saveurs』
■衣装協力:【1P目】コート¥27,637、ニット¥7,264、パンツ¥12,182、ピアス¥4,537、バッグ¥13,637〈すべてバナナ・リパブリック/バナナ・リパブリック 新丸ビル店03-5288-5785〉マフラー¥36,000〈ANAYI/essence of ANAYI LUMIÈA 新丸の内ビルディング03-5926-5471〉【2P目上】男性 コート¥170,000〈ラルディーニ〉マフラー¥34,000〈ジョンストンズ/ともにエストネーション有楽町店0120-503-971〉バッグ¥132,000〈フェリージ/フェリージ 丸の内店03-5220-5253〉女性 コート¥69,000、マフラー¥26,000〈ともにガリャルダガランテ /ガリャルダガランテ 丸の内店03-5220-7048〉バッグ¥133,000〈フェリージ/フェリージ 丸の内店03-5220-5253〉【2P目下】コート¥62,000、ニット¥20,000、スカート¥36,000〈すべてエストネーション〉バッグ¥74,000〈ボルドリーニ/すべてエストネーション有楽町店0120-503-971〉その他スタイリスト私物【3P目】男性 スーツ¥168,000、シャツ¥22,000〈ともにラルディーニ/ラルディーニ 東京店03-5224-3880〉タイ¥27,000〈アット ヴァンヌッチ/エストネーション有楽町店0120-503-971〉その他スタイリスト私物 女性 ワンピース¥46,000〈ANAYI/essence of ANAYI LUMIÈA 新丸の内ビルディング03-5926-5471〉ピアス¥4,490〈バナナ・リパブリック/バナナ・リパブリック 新丸ビル店03-5288-5785〉その他スタイリスト私物
この記事で紹介したお店
サンス・エ・サヴール
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