夫の反乱 Vol.6

夫の出張中、男と楽しむ妻。浮かれる女を窮地に陥れた、見知らぬ番号からの着信とは

—女は、愛されて結婚するほうが幸せ。

その言葉を信じて、愛することよりも愛されることに価値を見出し、結婚を決める女性は数多くいるだろう。

めぐみも、夫からの熱烈なアプローチを受けて結婚を決めた女のひとりだ。

だけど、男女の愛に「絶対」なんて存在しないのだ。

好き放題やってきた美人妻・めぐみ(30)は、夫の様子がおかしいことに気づく。夫を大切にすることを完全に忘れてしまった妻の行く末は…?

◆これまでのあらすじ

夫・弘樹の海外出張中、ひとりの生活を謳歌するめぐみ。ひょんなことから、アルバイト先の弁護士と二人きりで飲みに行ってしまうが…?


−めぐみ、連絡も返さないで何やってんだよ…。

会食を終えてホテルの部屋に戻った弘樹は、テーブルに置かれたミネラルウォーターを一気に飲み干した。

時刻は、タイ時間で22時。日本との時差は2時間あるから、日本は24時だ。

めぐみには緊急事態、至急連絡してほしいと昼過ぎに連絡したが、9時間経過した今なお、返事はない。

まさか、自分のことを着信拒否、ブロックしているのではないか。そんな気さえしてくる。

弘樹は、キングサイズのベッドにスマートフォンを投げつけた。

−俺が我慢すれば良かったのか?

弘樹は、遠くをぼんやりと見つめながら、大きくため息をついた。

数週間前、めぐみのわがままに嫌気が差して反旗を翻したが、それはどうやら逆効果だったらしい。

彼女は、反省するどころか逆ギレし、ヒステリックに怒って感情をぶちまけた。最近は冷戦モードに突入したらしく、一切口をきいてもらえなくなった。

だが、さすがに今日のような事態にも無視を決め込まれるとは思ってもみなかった。

弘樹は、めぐみとの間に生じた溝の根深さに頭を抱えた。

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