ワインについて少しでも知識があると一目置かれるのは、今も昔も同じこと。
お店でスマートにワインを選んだり、気の利いた一言が言えるだけで、相手からの印象もかなり違ったものに。
いざとなったらどう対応するのが正解なのか、意外とわかっていないことも多い。
そこで、モデルの森絵里香さんが、本誌連載でもおなじみのワインジャーナリスト柳忠之さんに、ワインの選び方やマナー、そしていま注目のアルザスワインについて聞いてみた。
【モテるワインの法則1】
「ホストテイスティング」をさらりとこなせ!
ワインを楽しむ上で避けては通れない「ホストテイスティング」。この場面で、恥をかかないためにはどうすれば?
森絵里香さん(以下:森)「今日はワインについていろいろ教えてください」
柳忠之さん(以下:柳)「こちらこそよろしくお願いします。ワインは普段からよく飲むんですか?」
森「はい。でも、マナーも選び方もよくわからないんです。例えば、こうやってサーブしてもらっているとき、どうしたらいいかわからなくて。グラスに手を添えたりしているんですけど……」
柳「添えるのはカッコいいと思いますよ。グラスを動かしさえしなければOKです。動かしてしまうとサーブする人もこぼしてしまうので(笑)」
ちょっとしたことでも、「自分の知らないルールがあるかも……」と気になるという森さん。
そんな森さんに対し、レストランで一番緊張するタイミングはホストテイスティングでは、と柳さんは言う。
柳「一番大切なルールは、自分の好みと違うからといって変えることはできないという点です。品質として問題ないか確認するのがホストテイスティングなので」
森「女性同士でレストランに行ったとき、年齢的に私がホストテイスティングをする場面が増えてきてドキドキします。もう、おすすめでいいですって気分になります(笑)」
柳「ちょっと嗅いでみていやな香りがしなければ『お願いします』って言うだけでいいですよ(笑)。嗅ぐだけでわからなければ、ちょっと口に含んでニコッとすればOKです」
【モテるワインの法則2】
相手が納得するワインを選ぶ!これこそ大人の本懐だ!
レストランでメニューを見ても、何を目安に選べばいいのかわからないという人は多いはず。そこで、選ぶためのヒントを柳さんに聞いた。
森「私、ワインの選び方がわからないんです。だから、一緒にワインを選べる男性だったり、詳しかったりするとワクワクします!」
柳「僕は、相手が納得するワインを選ぶことが男の本懐だと思うんですね(笑)。それを相手に投げてしまうのは、男を投げ出してるのと一緒!」
森「確かに『俺わかんないから、いいよ適当で』なんて言われたらイヤですね。逆に『これでいい?』って選んでもらえたらカッコいいと思う」
柳さんは、知識はないなりにやりようはあると言う。
柳「メニューの中で頼みたい価格帯のワインを、相手に見えないようにソムリエに指差します。気の利くソムリエだったら、その価格帯でこの2人が選んだ料理に合うワインをオススメしてくれますよ」
「なるほど!」と森さん。ワインの知識はなくても、あるように見せるテクはあるようだ。
【モテるワインの法則3】
「テロワール」という単語くらいは覚えておこう!
ワインに詳しくなくとも、最低限知っておきたいワイン用語があると柳さん。それが「テロワール」だという。
柳「ワインはその土地のぶどうで造ったお酒。なので、その土地の味がするんですよ。その土地のことをテロワールと言います」
森「そうなんですか。全然知らなかった」
柳「気候条件や土の状態は、土地によってさまざまですよね。同じ品種のぶどうを使っていても、それによってワインの味が変わるんです」
森「ワインを飲んでいて『おいしい!』って言ったときに、『それはこういう理由だからだよ』って、テロワールについて教えてくれたら嬉しいですね。ぶどう品種の違いもおもしろそう」