結婚式2次会で、元カレと5年ぶりの再会。アラフォー独身男の、腹立たしい一言とは

「『香衣!久しぶりじゃーん!』って馴れ馴れしく呼ぶ声に振りったら、多少のシワとフェイスラインのたるみ以外、何一つとして変わっていない慎也がいたんです。5年間、一度も連絡とってないんですよ?しかも浮気現場を目撃されて別れた彼女に、よくもまあ、馴れ馴れしく声なんかかけられますよね」

呆れてものが言えなくなった香衣は、無表情のまま「久しぶり」とだけ呟き、そそくさとその場を離れようとしたのだが、その時、聞き捨てならないセリフを耳にしてしまったという。

「慎也は、おそらく同じ会社の同僚と思われるもう一人の男と一緒にいたんです。その男性に向かって、『ああ、こいつ?俺の女。昔の話だけどな!』って言ったんです。

“俺の女”って。確かに、付き合っていましたけど。昔も昔、もう5年も前の出来事です。しかも、伝えていないから、彼は知らないのかもしれないですけど、私、もう結婚してますし、“俺の女”なんて、軽々しく口にしないでもらいたいです。さすがにカチンときて、否定してやろうとしたんです。だけど私の心のうちなど意にも介さず、ヘラヘラと笑ってるのを見たら、むしろ、こんな男と付き合ってたの!?って自分が情けなくなっちゃって」

余計な労力を使ってまで相手にするのはよそうと「私、向こうに友達いるんで」と言って、そそくさと彼から離れたという。

「後から同期に聞いたんですけど、慎也は38歳となった今も相変わらず、夜な夜な飲み歩いているそうですよ。もちろんアラフォー独身。自分ではあえて結婚しない、AK男子とか言ってるみたいですけど」

慎也の例は極端かもしれないが、多少の地位と経済力を手にした途端30代でモテ始めた男の中に、こういう勘違い男は少なくない気がする。

遊ぶ相手には困らず、取っ替え引っ替え遊ぶことができてしまい、女に執着するということがない。そのため自分本位な思考で、すでに別れた女も未だ自分に対し好意を持っていると思い込む。

しかし、女にとって過去の男など、終わってしまえば“普通以下”の存在になり下がることを忘れないでほしい。


▶NEXT:9月14日 土曜更新予定
最終回:ポジティブ解釈が過ぎる、勘違い男

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