SPECIAL TALK Vol.59

~“当たり前”に風穴を開けて、世の中を最適化し続けてきた~

2020年のニューリーダーたちに告ぐ

東京大学在学中に起業し、インターネットが爆発的な普及を遂げたその波に乗って、ライブドアを急成長させた堀江貴文氏。

プロ野球への参入を狙ったり、衆議院選挙に出馬するなど、その行動と歯に衣着せぬ発言はたびたび物議を醸した。そして2006年、証券取引法違反容疑で逮捕され、実刑判決。しかし、堀江氏はそこで終わらない。

刑期を終えて出所後は、自ら事業を行うかたわら、ロケット開発、飲食業、コメンテーター、メルマガ・書籍の執筆、そしてベンチャー投資にも積極的だ。これほどまでに様々な分野で精力的に活動できるのはなぜか。

堀江氏の生い立ちからたどり、その行動力の源泉に迫る。

堀江貴史氏 1972年、福岡県八女市生まれ。91年東京大学入学、のち中退。96年有限会社オン・ザ・エッヂ設立。04年ライブドア代表取締役CEOに就任。06年証券取引法違反で逮捕され、懲役2年6ヵ月の実刑判決が下る。13年11月刑期満了。現在はロケットエンジンの開発を中心に、飲食店プロデュース、スマホアプリのプロデュース、有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」の配信など幅広く活躍。

金丸:本日はホリエモンこと、堀江貴文さんをお招きしています。

堀江:よろしくお願いします。

金丸:今回は西麻布にある『カーヴ シンデレラ』でシャンパンをいただきながら、お話を伺っていきたいと思います。現在は飲食業にも進出されていますが、最初にお会いしたのは、お互いビットバレーと呼ばれた渋谷にオフィスを構えていて、ちょうど堀江さんが上場された直後ですね。

堀江:そうです。2000年頃からのお付き合いです。

金丸:私がライブドアのオフィスに行ったこともあるし、堀江さんにフューチャーのオフィスにお越しいただいたこともあります。だから、まさか堀江さんが逮捕されることになるとは夢にも思いませんでした。

堀江:僕だってそうですよ(笑)。

金丸:今年5月には、堀江さんが出資しているインターステラテクノロジズ(IST)がロケット打ち上げに成功しました。おめでとうございます。

堀江:ありがとうございます。ISTでは最初のロケット打ち上げから2年かかって、ようやく高度100キロを突破しました。

金丸:民間企業単独としては、日本で初めて宇宙空間に到達したんですよね。素晴らしい。経営者であり、投資家であり、コメンテーターもやればロケットも飛ばす。肩書きがいったいいくつあるのか(笑)。今日はそんな堀江さんの生い立ちから現在に至るまで、いつもの本音トークでお願いしたいと思います。

今も昔も性格は変わらず、小学生のときから“炎上”体質

金丸:生まれは福岡県ですよね。

堀江:はい。八女市というところです。当時、人口4万人くらいの田舎町です。

金丸:何人兄弟ですか?

堀江:ひとりっこです。

金丸:堀江さんは地元の名門中学・高校から東京大学に進学されますが、ご両親は教育熱心だったんですか?

堀江:そんなことはありません。僕の周りには知的な人はいませんでしたよ(笑)。子どもの頃から「何かこの場所ってしっくりこないな」と思っていました。

金丸:早熟ですね。

堀江:おかげで小学生のときからよく“炎上”していました。

金丸:今もよくSNSが炎上しているようですけど、昔からだったんですね(笑)。

堀江:50人くらいのクラスでしたが、だいたい何人かは、僕が何をしても否定的なことを言ってくる。たとえば給食で牛乳を飲まないと、「なんで牛乳飲まないのー」とか「あー、だーめなんだ、だめなんだ」みたいな。いや、そんなの俺の勝手だろ、って思いませんか。

金丸:わかります。言葉で返すと炎上してしまうから、私の場合、言葉より先に手が出てましたけど(笑)。

堀江:僕も小学校低学年までは手が出ていました。机をぶん投げたこともあります。「間違ったこと言ってないのに、なんでこいつらにバカにされなきゃいけないんだ」「なんで腐されなきゃいけないんだ」って腹が立つことばかりで。でも中学生になる頃には、もう手を出すのはやめようと思いました。

金丸:最近の炎上はどんな感じですか?

堀江:僕は今、『WAGYUMAFIA』という肉料理屋をやっています。だからインスタグラムにアップする写真は、全部肉の写真。当たり前ですよね。だけど、僕の投稿に対して「野菜食え」とか言ってくる人がいる。

金丸:言ってもしょうがないことを。

堀江:でも、「肉屋が野菜の写真なんかアップするわけねーだろ、バカ」って返すと、「野菜食え」の声がさらに押し寄せてくる。

金丸:目立てば目立つほど、しょうもないことを言ってくる人も増えますから。ところで、かなりわんぱくだったようですが、勉強のほうはどうだったんですか?

堀江:もちろんできました。

金丸:もちろん(笑)。

堀江:ただ、勉強がつまらなすぎて、やる気はなかったです。テストも開始5分で終わるような感じでしたし。

金丸:そんな状況だと「勉強やーめた」となりそうですが。

堀江:それが小学3年生のときの担任の先生が、ちょっと変わった人で、「絶対に塾に行くべきだ」と言い出して。当時は「塾ってなんだ?」と思ったんですけど、とりあえず親に「塾に行きたい」と言って。

金丸:ご両親は喜んだ?

堀江:多分ピンときていなかったと思いますよ。でも教育に関して子どもが「行きたい」って言い出したら、「だめだ」とは言いづらいじゃないですか。

金丸:それで塾通いを始めた。

堀江:はい。全教研という塾に。九州北部ではナンバーワンで、関東でいうところの四谷大塚みたいなところです。

金丸:塾はどうでした? 刺激になったんじゃないですか?

堀江:めちゃくちゃ面白かったですよ。勉強のレベルが一気にアップして、しかも先生たちが教えるのがとてもうまい。

金丸:学校の先生とは意識が違いますからね。

堀江:小学生なんて、面白く教えないと絶対ついてこないじゃないですか。だから塾にはまって、勉強が楽しくなって。そうすると当然、名門中学くらい受かるわけですよ(笑)。久留米大学附設中学校・高等学校という中高一貫校に進学しました。

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