SPECIAL TALK Vol.59

~“当たり前”に風穴を開けて、世の中を最適化し続けてきた~

金丸恭文氏 フューチャー株式会社 代表取締役会長兼社長

大阪府生まれ、鹿児島県育ち。神戸大学工学部卒業。1989年起業、代表取締役就任。

金丸:エンジンを安くして、ロケットを安く打ち上げられるようになった先には、何があるんでしょうか?

堀江:少し前に「はやぶさ」が一躍人気になりましたよね。最後、地球に戻ってきて、大気圏突入で燃え尽きましたが、エンジンはほとんどが故障していて、本当にぎりぎりで戻ってこられたんです。搭載していたイオンエンジンは、最先端の技術なんですけど、宇宙でしか使えないエンジンだから、本当の意味での実験は、宇宙に持っていかない限りできない。

金丸:それじゃあ、故障するのも当たり前ですね。

堀江:もっと安いロケットがばんばん打ち上がるようになれば、そういう実験もばんばんできるようになるじゃないですか。僕は宇宙開発についても、インターネットと同じような流れをたどると考えています。インターネットが普及して、アプリケーションが一気に出現した裏には、ヤフーBBの存在がありました。

金丸:彼らが価格破壊を起こして、ネットに接続するのが容易になった。

堀江:はい。安いプラットフォーマーが出てくると、市場は伸びる。同じことがロケットとか衛星の世界でも起こせるはずで、たとえば5月に打ち上げた「MOMO3号機」は宇宙空間にちょっと行って、無重力状態を作って戻ってくるというものですが、それだけでも世界で何十億円という市場があります。そこは堅く狙いつつ、もっと高度の衛星軌道まで飛んで、衛星を投入できるロケットも安く作る。それが今のミッションです。

事業や投資を通じて、世の中を最適化する

金丸:堀江さんは和牛レストランもやって、ロケットもやって、振れ幅がすごいですよね。

堀江:素材だけ見れば全然違いますけど、ロケットも和牛も、グローバルに展開できるという点では同じです。僕がなぜ和牛に目をつけたかというと、牛肉が美味しいことは世界中の人たちが知っていて、しかも牛肉のなかでも最高のブランドと認知されているのが、和牛だからです。

金丸:世界中の人たちが美味しさと、価値を知っている。改めてその価値を説明しなくて済みますね。

堀江:そして和牛を出すなら、一緒に日本酒も出せるし、醤油や味噌などの発酵調味料も持っていける。さらに箸や皿とかの食器もセットにできる。日本のいろいろなものを海外に展開するための最初のフックとして、和牛は最適だと。

金丸:また、ベンチャーへの投資では「ホリエモン銘柄」として、投資家の間でも注目されています。

堀江:ベンチャー投資ではあまり失敗しないですね。

金丸:人を見る目が備わっているから?

堀江:やっぱりそれも歴史と情報の分析ですかね。「世の中は今、こうなっているから、もっとこうなれば最適化するんじゃないか」と。

金丸:堀江さんから見て、今の若い人たちはどうですか?

堀江:大学発のベンチャーでいうと、海外とだいぶ差をつけられていましたけど、ようやく環境が整ってきたんじゃないでしょうか。逮捕される前ですが、「東大発ベンチャーに全部投資させてくれ」みたいなことを当時の総長に言ったんですが、実現しませんでした。

金丸:ピンと来なかったんでしょうね。世の中がどう変わっていくかが、堀江さんのようには見えていなかったのです。

堀江:あの頃実現していたら、今頃、東大はスタンフォード並みになっていたでしょうけど。でも、これからですよ。

金丸:もしも今、大学生に戻るとしたら、大学でベンチャーをやりますか?

堀江:いや、大学どころか小学校すら行かないと思います。「あー、ムリだわ」って感じで(笑)。今やネットのほうが、断然面白い人たちと会える時代ですから。

金丸:いやあ、今日は本当に面白いお話が聞けました。これからも“炎上”はほどほどに、様々な分野での活躍を期待しています。本当にありがとうございました。



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