200億の女 Vol.7

幸せな家庭だと信じている妻には、絶対に言えない夫の秘密

騙されたのは女か、それとも男か?
「恋」に落ちたのか、それとも「罠」にはまったのか?

資産200億の“恋を知らない資産家の令嬢”と、それまでに10億を奪いながらも“一度も訴えられたことがない、詐欺師の男”。

そんな二人が出会い、動き出した運命の歯車。

200億を賭けて、男と女の欲望がむき出しになるマネーゲームはやがて、日本有数の大企業を揺るがす、大スキャンダルへと発展していく。

男が最初の駒に選んだのは、令嬢の部下だった。そしてその男の計画通り…令嬢はジワジワと追い詰められたように見えたが、前回は令嬢の方が男を圧倒する。

しかしそれが、男の闘争心に火をつけることになり…。


世田谷区:神崎智の自宅


朝の光が眩しく差し込むキッチンに、智は、いつもより遅く現れた。

その顔には疲労が浮かび、おはよう、と言ったその声もいつもより掠れている。最近の激務のせいだろうと察した夫の大輝は、妻のためのコーヒーを注ぐと、それを手渡しながらやんわりと聞いた。

「毎晩遅いし、忙しいのは分か......


この記事へのコメント

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No Name
この小説はやっぱり格がちがうなぁ!

令嬢の結婚は父親に仕込まれてたかぁ。
しかも、そのあと本当に令嬢を愛するようになったたとか、身悶えちゃう 笑
2019/08/04 06:2899+返信4件
流石
しっかりと作り込んでるな❗
2019/08/04 05:1779
No Name
進展が遅くてじれったい~
2019/08/04 05:2162返信6件
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